イエローモンキーが猿真似を非難する

どうでもいいことです。

アジア諸国が日本の製品をサル真似するのを批判する人がいます。ブランド力が無いが,製造コストでアドバンテージがあるなら,似て非なるものを売りさばくのはあたりまえの戦略です。そうして資金を回収して,新製品の開発サイクルを回さなければなりません。

ほんの少し前,マイクロプロセッサなる製品が世に出て爆発的に普及した際,日本国内の半導体メーカはこぞって,デッドコピーを開発しました。さらにその前なら,TTLのICなどでもデッドコピーが横行しました。後にこれらはセカンドソースとしての契約によって正式な製品と認知されるに至ったわけですが,大量のデッドコピーで市場に切り込んだことは間違いありません。

確かにデッドコピー品がなければZ80(またはその互換チップ)の普及が無かったかもしれません。ザイログ単体で製造規模を拡大していては間に合わなかったかもしれません。しかしながら,デッドコピーデッドコピーです。8086互換チップも同様。

工業力が発展途上の場合,猿真似をするのは当たり前です。安い猿真似製品を買うか,高いオリジナル商品を買うかは市場が決めればよいことです。もちろん特許が云々については保護が必要だと思いますが,発明らしい発明でもないのに具体的な製品を保護するためだけのような糞のような特許だらけではありませんか。

安い生鮮食料品はダマって食ってるくせに,テレビとかDVDプレイヤーだと毛嫌いする人が多いですよね。自分でテレビやDVDを発明したわけでもないくせに,無駄なプライド意識だと思いませんか。

所詮ルール無き競争なんですから(いざとなりゃミサイルでBOM),公正がどうとかいうのはポーズだけにしませんか。まれに,市場における競争に『本当のフェア』があると思っている人を見かけたりして,ウンザリさせられます。