遠隔カスタマイズが必要

たとえばWindowsならOPKを用いて,Windowsを展開することができますね。建前上は。

インストールプロセスのカスタマイズと配布は重要だと思います。

ビジネス向けアプリケーションでも,それを実現しないと,些細なことで手間や時間が失われ続けるでしょう。

インストールのプロセスだけではありません。アプリケーションごとの細かい・トリビアチックな,それでいて日常作業やサポートの効率に与える影響が大きい事柄のカスタマイズを管理側保守側が掌握できないのは根本的に問題だと思います。

かといって,メタフレームはオウギョウすぎますよね。

リモートアシスタントはなかなか良いのですが,つなげるまでの手間をもう少しなんとかしていただきたいところです。MSNメッセンジャなど経由だと,かなり簡単なハズなのですが,例えば企業LAN内ではMSNメッセンジャがつながらなかったりします。さらに言えばリモートアシスタンスの招待状に書き込まれるIPアドレスがイマイチです。どっちもルータの中にいるとどうしようもない感じ。ウニバーサルPnPがどうのこうの言う人は,ゲンジツを知らないんでしょうな。

ちゅうわけで,アプリケーションの設定やらツールバーの設定やらをスコンと抜いてファイル化できるようにしてもらえませんか?

ようするに設定ファイルです。これを見せてもらったり,吸い込ませたりできるだけで,遠く離れた人の障害追跡の手間が半減できるわけなんですが。

[ファイル]-[設定]を見てくださいとか,[ツール]-[オプション]の中の[セキュリティ]タブはどうなってますかとか,バカげています。バカ丁寧にスクリーンショットに赤丸をつけて「ここにチェックを入れます」とか書いているのを見るたびに,

嗚呼,やはりホワイトカラーっていうのは無駄を生産するためにだけ存在するんだなぁ

と思ってしまいます。

そのバカさ加減と言ったら,エンジンの調子が悪いと訴えるオーナーに対して「タイミングベルトのテンションは適正ですか?」と電話で聞く整備士のようなものです。自動車では現地に整備士が来なけりゃダメなのはある程度仕方がないです。しかしITなパソコンでも同じように,その場にいなければダメというのではどうしようもないです。ていうか自動車なんてあと数年もすれば高級車では遠隔診断が当たり前になるっていうのに!

いやいや診断できても設定変更を遠隔でやるほど勇気のある会社はそうそう出てこないでしょうけどね。

現状のビジネス向けやパーソナル向けのアプリケーションには巨大な問題を抱えています。日常的に操作する部分と,カスタマイズのために操作する部分が共存しているのです。

しかもカスタマイズのための部分が日々肥大化して,いわゆるとっつきにくさが増大し続けています。さらにカスタマイズするために,アプリケーション毎に全て異なる操作を求められるのです。

なんでもかでも標準化,統一化しろとは言いませんが,なんとかならないものでしょうか。

もうすこし複写機辺りを参考にマジメに考えてくれませんかね。

日常操作しかしない人にとって,カスタマイズのための機能や表示要素(ツールバー)は邪魔なだけです。これを生産現場でたとえるならば,ネジ締め作業の現場に,電気溶接道具一式が通電したまま置いてあるのと同じで,邪魔なだけでなく危険なのです。もちろん作業者は常に無駄な緊張に晒されますます効率がさがります。なぜ緊張するかって?そりゃついうっかり変な設定を変更してしまって,元に戻すのにIT管理者のサポートを受けて時間を潰しながらイヤミを言われ,急ぎの仕事が遅れてしまって上司に小言を言われた挙句にサービス残業,という経験が何度もあるからですよ。ここら辺りを理解できないITなシト達が大杉て辟易しますね。

スキンがどうとかならみんなよろこんでインポートできるようにするのに,ただの設定ファイルは対応してくれないんですよね。こうやって書くとまたオバカさんが,

設定ファイルまるごとエクスポート/インポート機能

を付けやがるんですよね。そんなことしてしまったら,「ごく一部の設定だけを上書き」とかできないじゃないですか。

ちょっと考えればわかることですが,私が言っていることはレジストリエディタregedit.exeで完全に実現されている事柄です。ここまで読んでて,気づかない人は頭の中がいつも春なんでしょうな。しかし問題はアプリケーション側にもあるのです・・・

まぁそんなことはどうでもよいとして,マイクロソフトのゼロアドミンツールとかいうのがまさに私が求めるものだったような気もするのですが,その後の消息をどなたかご存知でしょうか。