手抜きにも程がある

ここにアナログ電圧出力センサがあります。これの出力は,300[mV]程度しか振れません。つまりダイナミックレンジは300[mV]しかありません。パソコンやマイコンに取り込むためにAD変換します。

で,回ってきたブツを見た感想。

  • 0.3[V]しか振れないのに,プリアンプも無しでどうして±10[V]レンジに放り込むんだろう?(せめてプラマイ5[V]だろ?)
  • なんでラッピングワイヤの仮配線なんだろう?(アンテナっちゃってるよ)
  • AD変換の対ノイズ実力は10[mV]未満で,センサつないだらノイズが10倍なのになんで放置?
  • なんでセンサメーカのデータシートの指示通りにバイアスピンに外部抵抗を接続していないのだろう?(どうせ改定前の古いリビジョンのチップでしょ?)

ごみためまんはハードウェアのペレではないので,偉そうなことは言いませんが,こういうのはシロウトの仕事と呼ばなきゃしようがありませんね。

ノイズ対策は素人考えで手をつけると逆効果になったりします。しかしながら最大の問題は,この件に関して,ごみためまんのところへ届くまでの間に,誰一人として

これってこのままじゃマズクないか?

と考えなかったことです。100[mV]も入力がばらつくのに,レンジフルで300[mV]しかないんですよ?デジタルフィルタで取り除けってか?仕事が混んでいて手抜きをして丸投げしたのは結構ですが,それでも問題意識を持って,

現状のノイズは10倍程度想定よりも悪いです。←これは勘で書いて構わない。
後で対策するのでこのままで作業続行可能か検討した上で着手願います。

これがギリギリ最低限の対応じゃありませんか?ごみためまんはノイズ対策チーム(CNU)のジャック・バウアーでは無いのですよ。そんなシロウトに問題点を指摘されてオールビンゴであったことを恥じていただきたい。

ここに晒しておくので後で気づいたら激しく反省するように。

ついでに後ろ指を刺しておきますがプスプス,ノイズ対策の小手先のワザや,戦術ばかりに目を取られている人が多すぎます。何百何千のロットの仕事じゃあるまいし。いちばん困ることは「目標性能」が決まってないことです。「やってみなきゃわからない」からこそ決めておくべきものです。それがわかってない人は,いくら対策しても解決しませんし,お客様も納得させられません。

単なるアプリ実装担当なのに,ハードウェアの不備と仕様の不備を指摘して挙句の果てに特性グラフまで測定してしまい,まったくもって全然自分の仕事が進まずに結果として入金も遅れたグチを聞かされた私の身にもなって欲しいものですよ。