管理ボケのきっかけ

わたしゃ長いことヒラリーマンですし,これからも一生このままのような気もします。

管理ボケのきっかけのひとつを思い出したので書いておきます。

現場の一線から離れつつある管理者と一線のヒラとの会話の中で,ヒラの話の中に自分が知らない言葉が出てくることがあります。

それは何のことだい?

と聞けば済むことですがなかなかできませんね。聞き慣れない言葉でも,聞いてみれば昔からある言葉を言い換えただけの流行語だったりします。

例えば,キャッシュフローは「金回り」を援用したってかまわないんですけどね。ガバナンスは舵取りでええやないかとか,コンプライアンスは「清く正しく潔く」とか。ごみためまんは不要なカタカナ語をおうちでこっそりケンサクしているので大丈夫なんですが。

聞くは一時の恥,聞かぬは一生の恥

とはいってもメンツもありますからね。だったら自習すればいいんです。家に帰ってからでも,通勤途中にでも日経の雑誌やらNHKのニュースでも見てれば頭に入るはずです。1日たった30分でも1年間で200時間弱ゲットできます。200時間といえば,大学などの講義でいうところの5単位分くらいありますからね。やるやらないの差はとてつもなく大きいでしょう。

結局,「新しいことを覚える」ことから逃げた瞬間がその人の終わりのはじまりですね。

現役バリバリのジジィって,ミーハーだったりします。「わしゃぁ梅酒のコマーシャルの女の子は絶対売れるとオモットッタ。サ〜ラリとした〜ウ〜メ〜シュ〜♪」とかヤニだらけの歯を見せながら詠うンですよ。ミーハーということは世の中の風俗に触れているということです。世俗を避ければ待っているのは仙人のような生活だけです。だれも寄り付かなくなります。

でどうすりゃいいのかっていう話ですが,

「部長,そんなことも知らないんですか?(笑)それはですねぇ・・・」

と言ってくれる部下を持つことだけです。

持てない人は人格に問題があるんですよ。そういう人徳が足りない人は2007年4月以降の大離婚時代を生き残れないことが必至です。