誰も教えてくれない株式市場の仕組み

みんなが株を買ったら株価が上がる,
みんなが売ったら下がる,

かんたんなことだよ。

などと軽口たたくひとがいますけど,株って畑から生えてくるものじゃないんですよ。名前だけ見るといかにも土から生えてきそうな雰囲気ですが。

発行された枚数は決まっていてそれを売り買いしているわけですから,誰かが1株買えば別の誰かが1株売ってるわけです。
#ルールに従って株の枚数を増やしたり減らしたりすることはもちろんできますが。

一方的に「みんなが買う」「みんなが売る」なんてことはないわけです。

ここまでツッコムと大抵の自称高学歴のみなさんは

それは需要と供給の関係で決まるんでしょう?
買いたい人が多ければ値段が上がる。
売りたい人が多ければ値段が下がる。
経済学の基礎の「キ」じゃないか。

へぇ。そうですか。じゃぁ発行枚数が1万株の会社の株を100人の人が同時に1株ずつ欲しい状況で売りたい人が10人しかいない場合は,株価はいくら上がるんです?

その計算式は誰がどうやって決めているんです?

指値と成り行きでどう変わるんです?

え?市場は流動的でリアルタイムだからそんな決定論的な計算できないですって?

注文発生時刻を含む指値注文と成り行き注文のレコードが100レコードあって,現在株価を計算するプログラムを書いて見せてくださいよ。

うわっつらだけの話ばっかりです。もう飽きてきました。

ついでに書いておきます。非上場の株の値段は誰がどうやって決めるんです?

ベンチャ会社を作りました。株式会社なので1000株発行しました。社員10人に50株ずつあげました。来年上場するかもしれません。退社する社員が社長に株を買い取ってもらうことになりました。さぁ,いくらですか?1枚50円ですか?

オレはオーナー会社の非上場会社の社員で,ベンチャなんて他人事だって?

社員持ち株会で毎月の給料から5000円引き落としで会社の株を買ってます。それって,1株いくらで買っているんですか?退職時にはいくらで売れるんです?

ITリテラシーとか言う前に文字を読んで社会の仕組みを理解できる脳みそを取り返す必要があります。ガキの教育問題なんざ放置で構いませんよ。問題は,無知な労働者の塊です。

この連中が食い物にされ続けている限り,いくら行政・立法の不正を正したって追いつきません。海外旅行者のスリ被害と同じですよ。

りんくる:

東証の売買制度のページ