他人に見えないものが見える

私にしか見えないのです。

なんていうのは,たいがい詐欺ですな。

しかし今時の若者は,コンパイルされたC言語のソースがバイナリになる仕組みはおろか,バイナリの構造にも興味が無いようです。例えば,2次元配列はメモリ上でどのように配置されている?

そこでごみためまんが

私にはキミに見えないものが見えるんだ。例えば,static int a[10];と書いたら,a[0]の1ワード前のアドレスにサイズを示す「10」が書いてあるんだ。それをキミは見たことがあるかい?例えばsizeof演算子はこの数字を返すだけさ。それが見えるようにならないとICEで闘うことなんてできないよ。

などというとすっかり信じ込んでしまいます。(後で誰か先輩にでもその話をしたら,「かつがれた」と思い直すことでしょう。さてあなたはことの真偽を確かめることが出来ますか?)

そんな話を3つか4つしてやれば,もう気分は映画マトリックスです。

キミにとっての地面が,私にとっては天井なのだ。ふふふ・・・
壁なんかただの見せ掛けだ,簡単にすり抜けられる。水に潜ったって息が出来る。うひひ・・・

そういう詐欺師と闘えないのに,マイコン開発なんてムリでしょう。しかもソースレベルデバッグできないツールしか武器がないだなんて。