人間は壊れやすいし,修理に時間がかかる

先日「キャシャーン」を日曜洋画劇場で見ながらお前は死にはしない,壊されるだけだからなァ!という胆のうに響く言葉を思い出して感慨にふけっているごみためまんです。どうも。

アシモがグリーングリーン♪唄いながら子供と走り回っています。世も末です。

精密機械はゴッツンとぶつけるだけで芯がずれたり,ギヤの歯が飛んだりします。「芯がずれる」の怖さを知らないヒトは,現場を知らないヒトですね。

さて,アシモはコケてもきっと大丈夫でしょう。なんたってホンダですからね。少子化社会を支える未来の労働者のプロトタイプですから,じゃんじゃんお金をつぎ込んで欲しいものです。

そんなロボット社会では,ロボットの壊れやすさは大した問題ではありません。なぜか。それはソフトウェアや蓄積したデータをスコ〜ンと移し変えることができるからです。アンカーボルトでコンクリの床に固定されて隣の機械とミクロンオーダーで陸が出してあるような産業用ロボットと異なって,地に足をつけて歩き回るロボットは,「取替え可能」が前提なのです。

例えばテレビの映像などでよく見かける自動車組み立てラインの溶接ロボット。もしあれが壊れると,そりゃもう大騒ぎですよ。←実際にはホシュメンがさささっと対応しますがね。

労働者のオルタナティブとしてのロボットはそうじゃないんです。だから自動車と同じく,クラッシャブルに作った方が良いです。そうでないとリアル人間とぶつかったり,人間が下敷きになることのリスクが怖い。

一方人間は,アスファルトの道路の上で仰向けに倒れただけで死亡します。階段を踏み外しただけで骨折します。エレベータのドアに挟まれただけで鼻が折れます。確かに極めて高度な自己修復能力がありますので,普通の骨折なら1ヶ月ほどでつながってしまうでしょう。しかし貴重な経験やスキルを備えた人間はオルタナティブではないのです。

そうです。失恋した野郎に言う「女は世界に星の数ほどいるんだ,アイツだけが女じゃない・・・」ようなわけにはいかないのです。

アシモの子孫は違います。任務遂行中に活動不能になっても,即座に代替アシモが肩代わりすることができるのです。

そんな高度に自己組織化されたロボット達なら,きっと労働力不足を補ってくれるに違いありません。アシモタクシー,アシモ改札・・・・アシモティッシュ配り・・・

ただし相当期間アシモの子孫は閉鎖された空間での労働にのみ従事します。それは盗難被害が怖いからです。アシモ警察が組織され相互稼動監視ネットワークが構築できるくらいの台数が揃わないと,キケンです。

何を言いたかったの忘れてしまったのでこの辺で・・・