それはジョナサンですか?いいえリンゴです

Winnyすごいですね。クレジット情報やインターネットバンキングのログイン情報が流れ続ける日も近いのでしょうか。昔読んだSFの世界ですな。

ウィニー使わぬと誓約書、岡山県警が全職員から

岡山県警は全職員約3300人にウィニーを使わないなどとする誓約書を提出させ、自宅の私物パソコンの点検も始めた。

同様のニュースが先日から流れていたので気になっていました。

一般企業でもこういうことはよくあることですが,「〜〜〜を使わないように」や「〜〜〜を受信しても絶対に開かないように」という誓約書は実はほとんど意味が無いです。

なんでかというと「〜〜〜」が通じないからです。

例:
イントラネット上の社内Webメールシステムを使うときには,「社内メール」と呼ぶ。インターネットを見るときには「ブラウザ」。しかしどちらも同じInternetExprolerを使っています。結局,立ち上げる時にダブルクリックするアイコンに名前が付いているのです。
こういう場面で,「IE」と呼びかけても,「俺はIE使ってないから大丈夫。そうだよね,○○君」

例:
「開く」と安易に言ってはダメなんです。ダブルクリックとか,「コンコンする」とか「カチカチする」しか通じないこともあります。社内で用いる用語を統一できないのは,恥ずかしいことですが,現実的に周知徹底は難しいのです。徹底できているのは,社内徹底要員が不定期に全支社を行脚してくれるような素晴らしい会社だけです。

で,ニュースに戻ります。「ウィニーを使わないように」と言ったって,本人が「ウィニーを使っている」という自覚が無ければ全く意味が無いのです。おそらく大多数の人は「ウィニーって何?」という質問を自分の周りの人に質問したに違いありません。

私物パソコンは、ノート型は署などに持参させ、「セキュリティー指導員」が点検。デスクトップ型の場合は自宅に出向き、調べている。

これは100点満点の対応ですね。納税者の立場からすると,コストについて気に入らない面もありますが,正しいことは正しいです。あとは徹底されることを祈るばかりです。