ムダを生み出す仕組み

忙しい人の行動パターンはどれも皆同じです。こなせない量のシゴトを抱えている限り,取り得る対処法は限られてきます。

その中でよく目立つのものは,「先送り指示」です。

それは以例えば以下のような話です。

忙しいのに無駄な会議。その会議中にも電話がかかってきます。(あ~コイツに出す作業指示の準備がまだだったな。しまった。準備自体をコイツにやらせておこう。)「とりあえず,例の作業の前準備として調査してもらえますか。」

そうして後日,見当違いの調査結果に基づいて始められた作業が行き詰ります。燃え広がります。仕方なく自ら障害追跡です。根っこを掘り返すと,見当違いの調査結果が原因であることは明白。しかしその頃には,自分自身,なんでソイツにそんな大事な調査をやらせたのか思い出せません。

忙しさを中和するにはシゴトを任せるのが一番です。しかし,見当違いの方向に投げるととんでもない結果が待っているのは当たり前ですな。だれかれ構わず仕事を振る事を「任せる」と称するのは簡単ですが,どんな結果が待っているかは誰にでも分かるはずです。

先送り指示をしたらフォローが肝要です。フォローまで考えた上でその場しのぎをするのは正しい対処です。しかし本当に目先のことだけ考えた先送りは,必ず問題を引き起こします。