鉄筋は外から見えない

鉄筋切ってナンボ,でじっくりとお知らせしましたが,まだまだまだ。

北上駅の「柱19本の鉄筋切断」と元作業員が証言

工事では、鋼板を取り付けた柱にドリルで直径3センチほどの穴を開け、そこに鉄棒を差し込むことで鋼板を固定する方法がとられたが、元作業員は作業の際、柱の中を通る鉄筋を切断してしまったという。

(読売新聞) – 5月13日12時19分更新

う~ん。3cmφくらいの穴で,どうして鉄筋を切ってしまうかって?そりゃぁあなた,2つ3つ明けるだけならそうでしょうけどね。二百か三百明けて,そのうち19個ってとこじゃないですか。つまり作業員にとっちゃぁ,「ほんのちょっといくつかは鉄筋ひっかけたかもしれないね。音がしてたみたいだから。」くらいのことでしかありません。

例えば施工指示が精密なら,避けられたかもしれません。しかしゼロにはならんでしょう。そもそもテッコンキンクリート穴を明けて補強する,という考え方がおかしいと,素人でもわかるでしょ?

柱に穴を明けてから~~して補強する

おかしいですよね?おかしいでしょう。例えば,

柱を壊して太いものに換える

の方がよっぽど分かりやすいでしょ。

そうは言っても,技術的な課題として穴明けなきゃ固定ボルトが通せないよ,とかそういう話は理解できますけどね。だからといって,図面のハシっこに

鉄筋ヲ切ラヌコト

ってちっちゃく書いてあったって,責任逃れできませんよ。