ですからオリジナルをなんとか保存したいものです。
非破壊の分子配列スキャナーおよび再現機の登場までは歴史的遺物の保存関係者の方々には頑張っていただきたいものです。
当たり前のことですが,例えば絵画をデジタル化するっつったって,どんなに素晴らしい光源と光学系を用いてもだめなんです。
油絵に限らず絵というものには,表面に凹凸があります。なので光の当たり方で見え方は当然変わります。そもそも重ね塗りした元の絵,とかいう情報も残せませんね。重ね塗りは,漆塗りとか蒔絵も同じです。
文字が主たる内容の書物であれば文字をコード化してデジタル化してもよろしい。コード化自体は気に入りませんが間違いなく残すためには必要悪です。
昔読んだ通信工学の教科書にはっきりと書かれていましたが,符号化とは通信のために必要なだけなのです。保存のために用いるのはたまたま便利であったからに過ぎません。(ウソ)
20世紀後半から今日に至るまで,通信のための符号化を保存に流用してきましたがそろそろ真面目に考え直した方がよろしいでしょう。計算機内部における通信=外部記憶装置への保存,などという回りくどい解釈を垂れ流してないで本質を見つめなおして欲しいものです。
通信ソケットとファイルストリームのインターフェースが同じ,あるいは似ているのは,それを作った人たちがご都合主義でそのように実装したに過ぎません。あれって使いにくいですよね?
以前似たような話に関連して正反対のことを書いたような気もしますが・・・