大脳のスキャン周期はせいぜい数十msec

大脳はダイナミックスキャン方式をベースにしています。PLC風に言えば。

小脳や,いわゆる古い脳の部分は単なる単純処理装置のカタマリでしかなく。

大脳と小脳のインターフェースはやっつけ仕事で組んであるので,ぐちゃぐちゃです。

さて,サングラス型のテレビモニタとビデオカメラをお持ちなら試してみていただきたいです。生目(ナマメ)の視界を完全に遮断してカメラからの映像だけで歩き回ってみてください。

少しフラフラするでしょう?NTSCで直結し60fpsだとしても,最小数十msecのチエンがあるんです。1/60=16msec。カメラとモニタの間にフレームバッファでも設置しようものならもうどうにもなりません。酔いますわな。

けれどしばらくすると慣れてきます。おかしなものです。チエンをプログラマブルにしてどこまでずらしても平気かどうか実験している人たちもいるようですから興味のある人は探してみてください。

テレビも無い時代にすでに光学系のみで実現した逆さメガネの実験を参照するまでもなく,大脳の適応能力はものすごいです。

それを生命の神秘,人類の奇跡と讃えるのは簡単です。

動物は環境変化に対して脆弱(ZJ-0004-TR1919参照)なので,優れた適応能力を獲得したとかなんとか。

脳の設計の都合を考えれば,共通の設計で周辺デバイスがコロコロ変わるので,あるいは多種多様な周辺デバイスごとにいちいち脳の設計を変更せずに澄むようにしておいただけなのでしょう。つまり基本脳は簡単な設計にしておいて,つながったデバイスごとにコンフィギュアラブルにしておいたというだけのことなのでしょう。

あれだけ配線余裕を持たせてあるのですからクロスバー的なものもガンガン使えるんです。うまやらしいですなぁまったく。

今日の妄想はこのくらいで。