ブランド意識なのか

最近は,知ったかぶりのセキュリティ談義とか,勘違いコンプライアンス論などが華盛りで困ったものです。←おまえもな

先日も面接で,

フリーのソースを流用するのはコンプライアンスの面で問題があるので注意してください。

とおっしゃる。俺が書いて俺がContributeしたソースの「元となったソース」を流用してもアカンというですかね?「フリーのソース」=「拾ってきたソース」って勝手に脳内変換すんなヴォケが。

GPL汚染とか,ソースを見ただけで引用になってしまうとか,わけのわからん話が多いですな。

中でも最も困る主張が,

現時点でフリーであっても後でライセンスが変更されたら困るじゃないか。

というものです。この主張自体が困りものです。

台湾製のわけのわからない安い部品を使ってしまったら,ディスコンになったときに困るじゃないか。

あるいは,

シンガポールから機械を安く買ったって,修理に来てもらえないじゃないか。

まぁもはや絶滅寸前の重厚長大産業や,すっかりアジアに取って代わられてしまった電子業界のかつての内需指向の言い訳と同じですワナ。

もちろん,確かに継続的に製品を供給するためには,ディスコンは困ります。しかし国内電子部品メーカ突然ディスコンにしないという保証はどこにもありませんよね。実際,騒ぎを起こすメーカもあるわけですから。

修理やホシュしてもらえないのも国内メーカだって同じです。たっかいサポート料を払ったって,電話はいつも話中。すぐ来てくれと頼んでも,予定が一杯で約束できないの一点張り。完全な殿様商売ですよ>大手電機メーカ,機器メーカ

実際修理している人たちがわがまま言っているわけではないのですがね。

大手くるまやさん系列でた~くさん設備を買っている工場や石油大手の大プラントでは話は別ですよ。エンジニアの常駐までしてくれます。しかしあれって,激安スーパーの品出し作業を仕入れ業者に強要させているのと同じく,公正取引委員会的には問題ありなのではないか,という気がしないでもないですがね。妙な覚書1枚でなんとでもなるのでしょうか。

大手・大手で攻めるなら高いコストも負担しつつ高度なサービスを受けつつ前へ進めばいいのでしょう。高機能なライブラリもじゃんじゃん買えばいいんですよ。

だけど,ニッチな仕事をニッチに解決してニッチな報酬を得ているのですから,多少はリスクが伴いますわね。あるいは知恵をひねらないと。

真面目にフリーやオープンについて研究して顧問弁護士に相談して,それもできないなら,公的な機関に相談して(産総研とかね),マイガイドラインを作るのに,1000時間も2000時間もかからないでしょう。せいぜい数十時間と100万円もあれば済みましょう。

というか公的なガイドラインはもうあるでしょ。探せ。