ハケハケふむ~ん。

つい先日,偽装派遣について書いたばかりですが,ミタライ様がやってくれました。

キヤノンは偽装請負を解消 労災や保険の責任明確化

請負業者労働局の許可なく工場などに人材を派遣する「偽装請負」を年内に解消する方針を明らかにした。偽装請負は、安全管理や社会保険契約に関する責任の所在が不明確な上、労働者のリストラにもつながりかねないと判断した。

わけがわかりませんな。ごみためまんは派遣業のメンキョのある会社と契約して請負してますが,お客さんから見れば派遣社員です。これはギソーではないちゅうことですか?

確かに派遣業のメンキョもないおっさんからの孫請けでの派遣も体験しましたがね。

良く分からないのは,大工さんです。近所の散髪屋のおっさんからの突っ込みです。

棟梁に仕事を頼むと,棟梁は知り合いの所から若い衆を集めてきて,下請けの仕事を回します。若い衆は自分の体が空いてなければ他の人間に丸投げしたりします。仕事を頼んだ側から見れば,棟梁の一団が一緒になって仕事をしてくれて,棟梁に一括して代金を支払います。

見ようによっては,実質的に派遣しているような部分も見え隠れします。

99%ごみためまんが世間知らずなだけで,ヤミ派遣とか偽装派遣についてきちんと理解できていないだけだろうということは理解しています。

どっちにしても,規制強化すればガチガチになって事務負担が増え,要するに直間比率が悪化して,ピンハネ率が騰がり,手取りは減り,派遣会社の取り分が増えるだけのことです。そうして柔軟な人的リソースの投入も困難になって,さらに現場の負担が増えるのです。

こんな脱法対策はどうでもいいから,未払い賃金(サービス残業とは言わない)とか,30分単位のタイムカード(←IT立国がなぜ1分単位で集計できないのか?)とかを何とかしてくれた方が余程意味があると思います。