もう藁にもすがる思いなんでしょうな

ムーアの法則は、神託となり、いまや呪いとなりつつあります。

搭載できるトランジスタ数は増えるが、性能を向上させることができない。

すばらしいコンパイラとチューニングツールを提供しても、性能を引き出してくれない。

困った果てに、図書館の奥でほこりをかぶっていた論文にスポットライトを当てるという自作自演ですか。

さて、今回はトランザクショナルメモリについてです。

Archives  HOT CHIPS 18

HC18.T1P2.PDFを読んでみました。

トランザクションメモリはマルチコアの救世主となるのか? - @IT

これに対して、1993年にMaurice Herlihy氏とJ.Eliot B. Moss氏が提案したコンセプトがトランザクションメモリ(Transactional Memory)という考え方だ。これは、基本的に共有リソースに対するロックを事前に行うのではなく、各実行スレッドがそのコピーをローカルに持ち、処理終了時点で参照数値が変更されていないことの確認と、結果の書き込みを一気に行ってしまうというものだ。

 仮に依存数値がほかのスレッドによって書き換えられている場合は処理そのものを廃棄してやり直す必要がある。この点、データベースのトランザクション処理と類似していることからトランザクションメモリと命名されている。本質的に投機的実行モデルである。

ナカミについてはリンク先を見てください。

ほかにもググった結果を並べておきます。Googleが持ち上げればなんでもシンデレラになれるわけです。

Transactional Memory Online