このボタンは押さないでください

むやみに押すと、法律や都道府県の条令に抵触し、罰せられることがあります。

 

そんなボタンは公共の場所や交通機関に溢れています。

 

イザというときにのみ使う非常用のボタンですな。

 

 

 

先日、はなくそをほじりながら仕事をしているフリをして気分転換のために読んでいたハードウェアの仕様書にこんな記述がありました。

 

   

・特殊リセット信号 信号名:DontBotherMe

   

この信号は、ハードウェア全体を強リセットする。リセットパルスはXXXus以上で有効とみなされる。この信号をアクティブにしてよいのはXXXモードのときのみである。もしXXX機能が動作中にこの信号をアクティブにしてしまった場合、デバイス内蔵のシリアル番号が消失し動作しなくなる可能性がある。リセットするためにはリセットコマンドを用いることが推奨される。

 

妙な脅し文句までつけて使ってほしくない信号なら、どうしてそんなものを外部回路に引っ張り出しているのか理解に苦しみますね。

 

きっと最後の最後まで取れない不可解なバグが残っており、そのバグがフィールドで発生したときにのみ、『その現象はDontBotherMe信号で回避できます』というための非常用信号なのでしょう。

 

しかしそういう情報は、全ユーザが目にするマニュアルには載せず、代理店からの問い合わせに対してのみメモで通知するべきでしょう。

 

フツー、リセット信号は電源投入や、サスペンド動作からの復帰などで「とりあえずリセットしておけ」というときに使われます。

 

それはリセットした後の動作は再現性が高い、という信頼に基づくものです。

 

にもかかわらず、リセットしたら壊れるとか、めったなことがないかぎりつかってはいけないなどという厄介なものにリセットという名前をつけるのはいかがなものかと思ってしまいます。