死なない人類の世紀:教本ビデオ

昔のSFを読むのが面倒な人はどうぞ。

正月のNスペ(NEXT WORLD)はなかなか刺激的な内容だったようですね。

今更ビデオを観て気づきました。

 

さて、事故や殺人以外で、インゲンが死なない社会について考えるべきことは多岐にわたります。

増えすぎる人口とか、食糧問題とかです。パンピーが考えそうなことはここ数年のお米の国の映画を眺めればより具体的にイメージできると思います。

インゲンがバーチャルな世界にダイブインできるようになればどうでもいいことですが、肉体を持ったまま不老、不死を実現したらどうなるかについてネタになる2,3の映画をご紹介します。

この映画は文字通り

TIME is MONEY

を映像化したものです。インゲンは25歳の見た目で老化しない世界です。そのままでは死なないのですが、腕に仕込まれた残り寿命表示がゼロになったら、死んでしまいます。

働いたらお金の代わりにこの寿命がもらえます。残り寿命がお金の代わりになる世界です。

この映画は現代社会における

お金持ち=高度な医療を受けられる人だけが

長生きできる

という状況に対する皮肉にもなっているようです。

 

ちなみにこの映画ではアポーが最近少額決済に持ち込んだ

触って決済

をより洗練した形で見せてくれます。興味のある方はどうぞ。

ごみため的には、ヒロイン役のお姉さんが、アダチユミに見えて困りましたが。

 

この映画ではクローン技術で臓器を作って提供するサービスを売りにする会社が出てきます。

重度の腎臓病でも移植で助かる命は多数ありますが、タイムと同様にその恩恵を受けられるのは高額の契約金を支払う能力のあるお金持ちだけです。

スティーヴ・ブシェミのファンならチェック済みかと思いますが。

 

この映画にはガンダムシリーズ的なスペースコロニーに万能医療ポッドが出てきます。

映画によく出てくるコールドスリープ装置的な外観で、中に病人を入れると機械が診断し、治療まで全自動で行います。外科も内科もなんでもこいです。FFの万能薬的な装置です。

不老については描かれていませんが、天寿を全うできる場合、インゲンの寿命は150年くらいありますので夢の機械ですね。

この映画は第9地区が気に入った人なら楽しめるでしょう。あの口八丁のおじさんが悪役で大暴れします。

またジョディフォスターとウィリアム・フィクナーの共演も、映画コンタクトのファンなら見ものです。どちらも物語的には悪役ですが。