非連続都市伝説シリーズ:レーザー発振には電力が必要

“いい感じ”のエネルギーを投入すれば電力無くても励起可能

というわけで、誰でも思いつきそうな、しかし実用化が難しい

太陽光をレンズで集めて

レーザー発振

という技術を地道に研究しておられる方々がおられます。

 

太陽光励起レーザーとマグネシウムによる新エネルギーサイクル
矢部孝

acc-web.spring8.or.jp

メーザー用のルビーのように、ここでも結晶がキモです。

北大など、太陽光を高効率でレーザー光に変換できる結晶を開発  マイナビニュース

CaYAlO4にクロム(Cr)とネオジム(Nd)を同時に適量添加した結晶を、浮遊帯溶融法と呼ばれる手法を用いて作製したところ、赤色透明の結晶が得られた。

高効率太陽光励起レーザー  理化学研究所

ヤベっちのPDFはちょっと震災後の再生エネブームに乗っかりすぎのためよくわからなくなっていますが、太陽光励起レーザー自体の説明は阪大のページがわかりやすい気がします。

なぜ太陽光を直接でなくレーザーへ変換して利用するか?

microwave.densi.kansai-u.ac.jp

太陽光の表面温度が6000Kである。ここから出た太陽光をもし集光して物体に当てたとしても
6000Kを超えることができない。(エントロピー増大の法則)
太陽炉では、3500K付近が実現されているが、これが実際の限界である。
この温度で金属・酸化物等の高融点物質を溶かすことは可能であるが、化学反応を生ずることは困難である。

よくある誤解として、

超巨大なレンズで集光すれば、

いくらでも高い温度を達成できる

というものがありますが、上記のようにそこには上限があるのです。

しかしながら、化学の世界では数万度の熱源があればできることはいろいろあるわけですね。

単一波長のレーザーなら、それが可能ということです。