ごみためケーススタディーイング:私が嫌いなタイプの技術者

ただの軽口なんですかね。

ごみため自体がヤな感じなわけですが、今日はかつて見かけたヤな感じの話です。

みなさんにもヤな感じをおすそ分けです。

具体的に書きますが、製品やサービスについては巧妙に差し替えております。

ここ数年、伸びに伸びているご商売に、

子供にかわいい服を着せて

写真を撮る写真館サービス

があります。貸衣装と写真館なら、戦前からあるサービスですが、子供に特化し、ノウハウを蓄積して伸びておられるようです。

いまどきの写真はデジカメなわけですが、この手のサービスではプリントしたものを提供します。

プリント品質に誇りをもっているのか、デジタルデータで金を取るのが気が引けるのか、プリントは簡単にコピーできないのが狙いなのか、よくわかりませんが。

極端な話、貸衣装と撮影場所の提供だけでもサービスとして成立すると思うんですね。

しかしプリントにこだわる。1枚当たり3000円とかそういう値付けです。

そういうサービス業者にプリント機械を提供するメーカーがあったとしましょう。典型的な消耗品ビジネスですね。

ふた昔前ならノーリツさんの高価な機械が必要でした。特に大判プリントでは。

もともと社員証のID用の写真プリント機などを強みにしていたこのメーカーが写真プリントに乗り出したとします。

このメーカーの技術者が先の写真館への納品の後、興奮気味にわめくのです。

おじいさん、おばあさんが、

1枚3,000円で

孫の写真をバカスカ買うんですよ。

クソぼろもうけですよ。

わははwww

 

実際にぼろ儲けかどうかは、どうでも良いのですが、自分がかかわっている製品が

クソぼろもうけの商売に直結

という体験に対して、テンションがあがってしまったというのはわからないでもないですが、いまどきの現場ではそれをいさめるベテランの不在が問題かもしれません。

 

エンドユーザが儲けられないと、メーカーも儲けられないのです。彼らが蓄積したノウハウ、企業努力に対してももっと敬意を払うべきです。

 

それをぼろ儲けだと一瞬思うのは結構ですが、技術者であれば当然コスト観点で冷静に分析すべきでしょう。

工場出荷の原価2万円の製品が市場では20万円で売られるのは普通のことです。

 

それをクソぼろもうけだと騒ぐのは、一部上場企業のグループ社員としてはちょっとほめられたものではない気がします。