しばらく前のことです。
あるクラウドソーシング会社の手数料、あるいはシステム利用料が高すぎると、クラウドソーシング会社の公式フォーラムの過去の書き込みで苦情を書いている人を見かけました。
その回答の中に、”罰金”の規約が引用されていました。
第21条 規約違反への対処及び違約金等
5. 利用者は、利用者が第５条第１５項又は第１２条第６項に違反した場合、違約金として、当該取引の報酬額に対するシステム 利用料相当額か金１００万円のいずれか大きい方の金額（当該取引の報酬額に対するシステム利用料相当額の算定が不可能な場合は、金１００万円）を弊社に支払うものとします
https—crowdworks.jp-443-pages-agreement.html – 2013年5月23日 08-15 – ウェブ魚拓
ごみためまんが該当の規約を確認したところ、参照する条項が間違っており、無効なものでした。
上記赤字の第15項というのは、以下の引用を見れば分かるように、ほぼ無関係な条項なのです。
第5条 本サービスの内容
（・・・中略・・・）
14. 会員又は過去５年以内に会員であった者は、会員又は過去５年以内に会員であった者と、本サービスを利用せずに、直接に本サービスを通じて委託可能な内容に関する業務委託契約を締結すること及びその勧誘をすることを行ってはならないものとします。但し、弊社が事前に承諾した場合はこの限りではありません。
15. 本サービスの提供を受けるために必要な、コンピューター、ソフトウェアその他の機器、通信回線その他の通信環境等の準備及び維持は、利用者の費用と責任において行うものとします。
正しくは第14項の「中抜き禁止」条項を参照するはずです。
＊＊＊
クラウドワークスに指摘メールを送ったら、比較的迅速に修正が行われました。
現在のページ：
web.archive.orgの履歴：
2016-02-08
クラウドワークス利用規約【クラウドワークス】
→たぶんこれがごみためが指摘した後の修正（追記*1）
2016-01-19
クラウドワークス利用規約【クラウドワークス】
→ここで間違ってる2015-08-12
クラウドワークス利用規約【クラウドワークス】
→この時点では合ってる。
よくわからないのですが、規約が間違っている期間に行われた違反に対しては、違約金が発生しない気がします。わずか20日間だけですがね。
まぁ、どうせこんな条項、だれも従わないだろうからどうでもいいんですけど。
というわけで、
フォーラムで引用した人が引用した時点では、
規約の文面は正しかったが、
その後改定で誤りが混入した
ということがほぼ確定しました。
ついでに余計なことを書けば、
こんな中学生でも指摘できそうな誤記を
よりによって利用規約でセルフ検出できないって
よっぽど問題がある運営なんだろうなぁ
という感想を抱きました。
わざわざ魚拓まで取って、なんともいやらしい重箱のスミ指摘ですな。
このような嫌味を書かれる原因はただ一つ、
ピンハネなら許されるのはピン(10%)まで。
それ以上ハネる奴は外道。
（意見には個人差があります）
現場からは以上で～す。
ツイッキー：
（追記*1）
「お前に言われる前から分かってたんじゃボケ」と陰口言われると胸糞悪いで、「ごみため指摘により修正」を「ごみためが指摘した後の修正」に変更しておきました。
