スマートメーターに切り替えるのちょっと待って!

と思っているのは電力会社自身かもしれません。

検針ビジネス界隈が魔窟であるとか、いろいろ理由はあるかと思いますが、以前、電灯線電圧の不安定について調査してもらい、メーター交換してもらった経験から、ふと思うことがありましたので、書き留めておきます。

誰でもスマートメーターは、検針や料金計算だけでなく提供する電気の品質確認にも使えると分かります。

分かりますが、もし全戸スマートメーターに切り替わって、どっかの間抜けなSEがバッチ処理で「全戸スマートメーターの電圧異常」を洗い出したりすると、たぶんどえらいことになるんだと思うに至りました。

ユーザーも気付いていない、電圧異常が何百何千軒で発生していて、約款に従えば直さないと料金請求できなくなるんですよ。

で、そういう問題への対処は従来のメーター交換の現場でも発生しているはずです。

メーター交換する

電圧確認する

ありゃ、なんかおかしいね

こりゃ電柱切り替えだな。

メーターの交換は定期的に発生するので、計画的におこなわれているはずで、「なんかおかしいね」はある一定の割合で生じていたのでしょう。というこてゃある程度計画的に対処できるはずです。

しかしながら、

やばいやばいでもまぁ、今日は次の予定があるから、まいっか

と放置する体質があったとすると、大変なことになるでしょうね。

しかも散発的、不定期に発生する電圧変動は、ごみためまんのように

コンセントにDMMをつないで

白熱電球のチカチカとともに

DMMの液晶画面を動画で4時間も撮影

という変態行為(HK)をしない限り発見できないからです。

でまぁたまりにたまった、約款違反状態のユーザーが何十万軒もあるとすると、スマートメーターへの切り替えは阿鼻叫喚の地獄絵図になりうるでしょう。

これは電建会社主導によるものでしょうか。だとしたら時限式のテロですね。

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最後に書いておきますが、

0.5秒間10V程度の電圧変動くらい、

日本の家電なら大丈夫

などと根拠のないことを言う人は地獄に堕ちた方がいいです。

まず白熱電球や蛍光灯が切れやすくなります。

誘導モーターを使う洗濯機や、冷蔵庫ではそんな変動があったら脱調します。

いまどきの洗濯機なら脱調で非常停止します。

冷蔵庫のコンプレッサも同様で、冷媒の冷却サイクルが1回飛んでしまいます。結果、冷却不足で食中毒で人殺しにつながりえますし、結露を招いて故障の原因にもなります。ウソだと思うなら、毎日1回、冷蔵庫がウンウン唸っているときにコンセントを抜いて、すぐにさしてみてください。1週間くらいで結露して水が漏れてきます。

# 取説にはコンセントを抜いたら10分以上たってからさせと書いてある

蛍光灯の分解もしたことないのに、

日本の家電製品には

かなりりっぱな保護回路が入っている

などという寝言を言う人もいます。それは何から何を保護するんですかね?