捨て石の生き残り

自分が捨て石だと気づけない人は幸せかもしれません。


傭兵稼業をしている自覚があると、

短期戦力補充

という名目は、ほとんどのばあいウソか方便であると気づくことができます。

事業が拡大すると確信があれば、迷わずプロパーが投入されるからです。

 

我々傭兵が投入されるのは

拡大の見込みなし

収束・撤退準備

そんな場面ばかりです。

 

たまに、

捨て石の中から使えそうなのを

選別して継続使用する

というおかしなパターンに遭遇することがあります。

 

これがよくわからないのですが、

お前は捨て石の価値しかないだけど

役に立ちそうだから拾ってやるよ

というメッセージ以外伝わらない気がします。

それに価値を感じるのは、不景気で買い手市場のときだけです。

好景気の売り手市場でそんなことをやるのは愚の骨頂だと分からないから、口入屋稼業なのでしょうけど。

 

考えてみてください。

仮にも技術者を捨て石扱いでしか回せないような連中に対して、傭兵が何かを期待するでしょうか。

 

プロパーのサラリーパスンであれば、

こんかいはつらい殿(シンガリ)役だけど

次の現場では楽をさせてやるから

というバーターは成立することでしょう。

 

ですが、傭兵にとっては、捨て石扱いするようなクライアントは、それ自体が

ただ単なるクソ認定対象

それ以上でもそれ以下でもないということです。

 

捨て石扱いしているかどうかの分岐点は、

傭兵(捨て石)が複数人で

全ての傭兵(捨て石)に

次の仕事を用意しているかどうか

ただそれだけです。

いかに役に立たなかったとしても捨て石は存在自体に価値があります。

 

捨て石+αの価値の有無で次の仕事を用意するかしないかを決めるようなクライアントは外道以外何物でないということです。

てめえのリスクを全部下流に押し付けているだけだからです。

次の仕事を用意するリスクを自分で被る程度のモラルも持っていないということで。