地方のオフィスビル入居企業の生産性が低い理由

そりゃぁ、ビルのオーナーにぼったくられているからですよね?

そもそもサービスに対して家賃が高すぎますよね。

  • 15階建てなのにクソ遅いエレベータが2機しかない
  • トイレが個人経営の居酒屋並みに狭い
  • 手洗いにお湯がでない

都心なら場末の風俗店が入居するレベルのスペックが並ぶオフィスビルにはさらに入居企業の生産性を下げる要因があることをご存じでしょうか?

例えば、多くのオフィスビルは、ビルの管理会社がオーナーの同族経営会社だったりします。

その管理会社が外注する清掃会社ももちろん同族経営の会社です。

つまり、家賃だけでなく、管理費もオーナーの懐に入るわけです。

さて、コスト意識の高い清掃会社による「オフィスの清掃」がどんなものかご存じでしょうか?

  • トイレ掃除は1日1回
  • トイレは目視で汚れていなかったら翌日に繰り越し
  • トイレットペーパーの補充だけは必ず行う(クレームになるから)
  • 人が少ないフロアのトイレ掃除は週1まで頻度を下げる

まぁ、人がトイレ個室から出るたびに掃除しに来る大阪メトロの清掃会社とは大違いですね 笑

#どこで見ているんですかね? 苦笑

オフィスフロアについてはもっと徹底しています。

  • 目視で落ちているごみを拾う
  • ゴミ箱は必ずカラにする(チェックされるから)
  • 目視で床に汚れがあったら、入居企業にクレーム 笑
  • 掃除機を使用する場合は、上長に許可を取ること 笑

つまり、間抜けな入居企業は、ごみ箱のごみを捨てるだけの作業に毎月数万円を払っているということです。

#違うというなら証拠を確認してみてください

個人宅の家事代行でも時給1500円以上取られますが、月に10日×2時間でも3万円です。

掃除機掛けに2時間かかるフロアというのは相当広いです。

家事代行なら雑巾がけ、窓ふきまでやってくれるでしょう。

同じお金をかけて、ごみ箱のごみを捨てるだけの人にお金を払う必要があるでしょうか?

まともなコスト意識のある入居企業が、管理会社に恨まれながらも社員にごみ捨てや、掃除機掛けをさせるのはそういう背景を知っているからです。

週1で掃除機掛けを社員10人に15分間させても、10時間×社員の時給です。

ちなみにですが、まともな会社のまともな拠点では掃除機掛けは毎日、最低でも1日おきです。

いろんな地方から人が来て出入りするオフィスでは、毎日掃除しないといろんなものが溜まったり湧いてくるからです。

カーペット以外の人工大理石やリノリウムでも掃除機掛けします。

人が出入りするところは、それが当たり前です。

商店でも、駅でも、毎日掃除しています。

掃除しないのは、衛生管理が非常識な居酒屋ぐらいのものではないでしょうか。

そんな不衛生なオフィスビルがデフォルトの地方では、入居企業の社員がしょっちゅう風邪をひいたり、なぞの咳症状、あるいはアレルギーなどになやまされるのは必然です。

だまされたと思って、毎日掃除機をかけてみてください。

それだけで生産性が上がります。

生産性とはオフィスの総合環境で決まるのです。そういうものなのです。

思い浮かべてください、床がべたべたする中華料理店は、半年に1回しか床掃除しませんよね?あなたの働くオフィスビルも、それ以下の掃除しかしていないとして、月に何万円も払っている会社に対して疑念がわかないでしょうか?

その数万円はほんとうに管理会社に入るんだろうか?と。

「うちのビルは同族経営ではなくて、入札で清掃会社は年に1度変わる。だから健全な運営ではないかな?」とおっしゃる会社があるかもしれません。なるほど、入札ということは予定額を知らせれば談合が成立しますよね。

あなたの会社の総務部門の担当者が妙に羽振りが良いのはそういうことが理由なのかもしれません。

ビルの管理会社や清掃会社から「付け届け」があったとしても、それは誰も責められません。

ただ、ごく一部の社員の幸福のために、他の社員の健康や生産性が下がるとして、それがゆるされるのかどうかは微妙な気がします。

被害者ヅラしてこの話を広めないほうが身のためです。