今だからレフトとライトを考える
あらびき団のことじゃないよ。
電子書籍でうかれポンチのみなさんに冷や水をかけたいところですが、この10年以上グーテンベルク関連のお勉強は忘却の彼方なので、たいしたことは書けません。古い話の繰り返し。壊れたレコードのごとく。
さて。
コピーライトの歴史について面白そうなページを見つけました。(ずっと前に読んだような気もするけど)
コピーライトの史的展開
http://grigori.sakura.ne.jp/hideaki/copyrigh.htm
・・・特定の作品の印刷特権を保有するものと保有しないものの間で生じた、コピーライトから生じる利益をめぐる闘争をみる。・・・
コピーライトの確立前後には、海賊印刷業者の影響があるようですね。
みなさんご存知の、コピーレフトについてはGNUへどうぞ。
What is Copyleft?
http://www.gnu.org/copyleft/copyleft.html
Copyleft is a general method for making a program (or other work) free, and requiring all modified and extended versions of the program to be free as well.
ストールマン さんがパブリックドメインのLISPインタプリタを企業にただ乗りされてぶち切れたのかきっかけとかなんとか。一種のpirate行為ですかね。
電子書籍は紙よりも低コストで流通させることができるという話も、ほんとかなぁ、と思ったりします。
例えば、毎週300万部発行している少年ジャンプが100万部ダウンロードされるようになったような極端な場合。ダウンロード開始時刻直後に数十万人が同時にダウンロードしようとします。しかも2日も経てば、さっぱりです。同じ出版社の他の作品は、ジャンプダウンロード開始直後はあおりを受けてダウンロードしづらい状況になるでしょう。
出版社は電子データをコピーできないようにして出版しようとします。電子データを自由にコピーさせない権利。(これをごみためでは、コピースーパーライトというタバコっぽい名前で呼ぶことにしています。)
勢い、対応端末でしか読めなくなりますよね。ダウンロードは4G経由のみ。バックアップ不可。有効期限は料金コース次第。そのコストは誰が負担するの?
違法コピー監視対策企業へ払う金も馬鹿になりません。毎日毎日、ネット上で違法に流通するエロ漫画の画像をチェックし続ける仕事の時給が900円で割に合うでしょうか。
違法コピー、ただ乗り、海賊行為については音楽や映像配信で前例があるのですから対策も固まってきたかと思えばそうでもなく。
思い出して欲しいのは、写経を海賊行為するのは偽坊主くらいなものだったのに活版印刷ですべてが変わったことです。
だれでも設備一式揃えれば、紙とインクと労働者さえおれば、版さえあれば印刷業者ができるようになってしまったわけですから。電子データになれば、その敷居がもっと下がるわけですよ。
参考リンク
TBSあらびき団
http://www.tbs.co.jp/arabikidan/
レフト藤井、ライト東野
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