非連続都市伝説シリーズ:ホントに儲かるなら自分でやれよ(笑
仕事中にかかってくるセールスの電話、ウザイですよねぇ。
たとえば先物商品取引の
お客様には小豆相場でとりひきしていただきますが、
これはかなり利益の出易い商品となっておりまして・・・
とかいう類のもの。
じゃぁ見込みのない客に何百回も電話していないで、
自分で買えばいいんじゃないの?
というあるある指摘があります。しかし成功報酬(歩合)を除いた実質時給が数百円の彼らには元手がないのです。
数百万、数千万円の元手があれば、客に間抜けな電話をかけないで自分でやりますわな。
たとえば投資資金を集める勧誘電話の
投資組合XXX号の立ち上げ中でして、
いまなら好条件で投資に参加することが可能です。
一口300萬円で、最低口数は・・・
とかいうようなもの。
この場合、営業マンはそれなりに高給取りの可能性がダブルアップですので、
わたくしも3口ほど参加させていただきます(ニヤリ
というセールストークも飛び出します。
この場合、
あんたに言われなくても俺も自分で買ってるよw
立ち上げに必要な口数が足りないから、勧誘してやってんだよw
せっかくこんなうまい話があるのに、
乗らない馬鹿にはもう電話しねーよw
という感じなのかもしれません。
ただしこのセールストークがほんとかどうかは紙の味噌汁。
成功確度の高い勧誘はつまり、客の収入および財産がそれなりにあって、かつ投資に理解があるか、あるいはすでに他の投資に手を染めている場合です。
しかしながら、現物株で数十万塩漬け、というような客はどうせたいした財産をもっていないでしょう。
そんな連中に無駄な電話をかけても小口のセコイ投資の話になってしまいます。
高給取りの営業マンの時給を支えるモアベターな客はそれなりの客ということです。
安い時給で電話をかけまくるしか能がない商売の客はまたそれはそれで、それなりの客ということですな。
ミミズがフンコロガシの糞を喰うような話ということです。
上記にはまだまっとうな商売のにおいがします。
電話をかける側も投資対効果を考えていますね。カスにはカスから電話がかかってきます。上客には上物の電話がかかってきます。
しかしこれらの投資勧誘に混じって、詐欺の勧誘がしばしば行われます。
ほんとうにうまい話と詐欺は、紙一重です。
たとえば先日のガンホー/ミクシィなどの株への投資は、株価が低迷しているときに
これは3ヵ月後には100倍になってるかもよ
といって、市場取引の価格の5倍で売りつけられた人がいたとして、その株券がほんものなら、
20倍のゲイン
だましたほうも5倍のゲイン
というウィンーウィンの結果となるからです。5倍で売りつけたほうは、あとで相当悔しいでしょうが、儲けはでているので
結果オーライ
です。しかも同じ客に同じ詐欺をもう1回しかけることができます。
素人は詐欺を見分けられませんので、
素人は投資に手を出すべきではない
というのが普通のFYIになってしまいます。しかしそのせいで、いわゆるリスクマネーが極端に少なくなってしまっている気がします。
だれもリスクをとらないこと自体がリスクとなっているのです。(カツマーの真似)
もうひとつ別の問題は、
世間ではまともといわれている金融機関が
詐欺よりひどい
絶対に利益が出ない
金融商品を売りさばいている
という問題もあります。大事な老後資金を預ける金融機関からそのような金融商品を売りつけられ/買わされて、大損してしまうのです。
先の投資組合は立ち上げ失敗などのリスクは自分でそれなりに抱えています。
しかし金融機関の場合は、そのリスクすら客に転嫁しています。為替のリスクも転嫁。市場の悪化も転嫁。(金融機関にとって)リスクゼロの商品を組んで売りさばいているものが多数あるのです。
利益が出ようが出まいが手数料はひかれます。利益が出てもせいぜいトントンです。
利益がでるシナリオは奇跡で、
手数料を含めるとほぼ確実に損が出る
これはまさに
元本非保証商品
景気の悪いときは、そんな悪い商品にだまされないように啓蒙する困った書籍が売れていたのですが、アペノミクスでウカレポンチの現在では、そんなこという人はみんな東京湾に沈められてしまったようです。
売り逃げ中の人たちはそら恐ろしい連中です。なにしろ恐ろしい勢いで売り上げ・利益があがっていますので、販売管理費で邪魔な人間を消すくらい安いものなのです。
# プロの物書きは広告宣伝費のさじ加減で簡単に消せますでしょ?
この手の金融機関に対しては、文字通りの
それホントに儲かるなら、
自分とこの行員に売ったら?
という指摘が似合うでしょう。大手電機メーカなら
自社グループ企業製品応援キャンペーン
に参加する/しているのは当然の義務ですので。
いまとなっては公的資金のおかげで連中がオマンマが喰えているということすらみんな忘れてしまっているようですが、恩人であるパンピーを詐欺にかけるとはゴンゴドウダン、下衆の極み(©ハマーン)。
| 固定リンク
「お金」カテゴリの記事
- Microsoft Money2005にはめられる(2005.01.31)
- 早い者勝ち実験(2005.09.29)
- テストデポジットが12000円?(2005.09.30)
- Adsenseの支払いが保留(2005.10.08)
- テストデポジットhas come.(2005.10.12)
「ぼちぼちでんなぁ」カテゴリの記事
- 小規模企業共済に加入してみる(2006.04.01)
- 小規模企業共済に加入でけた(2006.05.16)
- ハケハケふむ~ん。(2006.08.01)
- オンライン納税への道1:電子証明書をゲット(2006.11.23)
- オンライン納税への道3:e-Tax開始届を出してなかった!(2006.11.25)
コメント