IDE over IP特設実験室(2003.01.01から)

今後の予定

クライアントマシンとしては、ボードコンピュータ立ち上げで立ち上げ済みのものを使うこととします。

サーバーはWindowsマシンでよいでしょう。


WEBasDISK入手までの見通し(2003.01.11)

昨年末に国内某代理店に2台の見積もり依頼と在庫確認を依頼しました。

JUMPtecアジアへの確認となるそうで、しばらく待ち状態です。


見積もり入手完了・発注(2003.01.22)

3週間程度の納期で、2台発注しました。値段はヒミツ。

これから入金・納入待ちとなります。

実際手もとに届くのは、お雛様の頃かな〜。


入金完了・納品待ち(2003.01.25)

楽しみだなぁ。


妄想にふけってみる(2003.01.30)

用意できてる道具立て

などなど。しかし本当にごみためですね、これでは。68kなMacも捨てなきゃ良かったですなぁ。

用意できそうな道具立て

今のところブートさせてみるつもりのOSは

組み込み系エンジニアの皆様のためにもSH系ボードとかで確認したいのはヤマヤマですが、手持ちが無いため、ご勘弁を。iTRONもはずしたくないですねぇ・・・

UNIX系OSはネットブート普通にできるのでやらなくてもいいですよね。だったら95もですか。

イーサのアナライザとかIDEアナライザも無いので困。

LAN上だけでなく、インターネット上でのブートもやりたいのですが、さすがに回線2本は用意できないので困。

どちらかというとSMBをファイアウォール突き抜けさせてみたりしたいので、情報をお待ちしております。


マニュアルに目を通してみる(2003.02.06)

つらつらと読んでみると、普通に使う場合はサーバ側の記憶領域にはファイル単位でクライアントのHDD内の情報を記録するようです。ブート関係の特殊なファイルはボードの設定でOSを切り替える仕様の模様なので、細工がしてあるのでしょう。

んで、イメージファイルのモードもあるらしく、このモードではどんなOSでもいけまっせ〜、みたいなことが書いてあります。これは推測ですが、

普通のモード 対応OSのみブート可能

サーバ側でファイルがいじれる

イメージファイルのモード より本物のHDDに近い

サーバ側でファイルがいじれない

イメージファイルの内部構造がわかれば、サーバ側でもファイルをいじれる可能性はありますね。

VMWareとかでもエミュのHDDイメージの編集ツールがあったりしますし。ていうかそうでないとホストとエミュとの間でファイルのやりとりが面倒だったりします。

あと、いろんなOSをインストールしてみるのはやめるかもしれません。マニュアルで対応と謳ってあるものはなんとなく無駄な感じですし。

Windowsは1個か2個入れて、切り替えできるかどうかを見るくらいにしておこうかな、と。

あとはHDBENCHでスループット計っておしまい、ですかねぇ。なんかつまらんです。


OS切り替え(2003.02.15)

サーバー側のイメージファイルをごそっと入れ替えれば、クライアントのHDDを入れ替えたのと同じのはず。

そこで、

・インストールしたまんまのHDDイメージをコピーして、テスト環境にする

と、吉ですねぇ。デバイスドライバの動作確認とか、レジストリの初期状態をそろえられますし。

また、NT系なら、SPのバージョンごとの違いとかも同じクライアントで試せますぜ、ダンナ。

ROM化系Windowsでも、イメージファイルをWEBasDISKのイメージにさえ変換できれば、

・イメージ作る→インストール→確認→イメージ作る→インストール→・・・・

の作業性がアップ、ですぜ、ダンナ。


まもなく入手(2003.02.19)

着荷のお知らせが来ました。まもなくこの手に届きます。

1週間後くらいには最初のまとまったレポートを書きたいと思います。


入手完了・挫折(2003.02.22)

現物はすごく小さいです。2.5インチHDDよりも小さいです。

今のところうまく動いてくれません。

しかしながら、ホストマシンからのHTTPでのコンフィグには成功しており、設定したサーバの共有ディレクトリにはWEBasDISKが書き込んだ(らしい)ファイルができます。

どうやら、

ことが原因のようです。

というのも、WEBasDISKの設定を16MBエミュレーションにして、BIOS側でCHS=246/4/32と手動設定すると、

「Missing operating system」が表示されたからです。これはBIOSのメッセージではなく、ブートセクタか、ブートローダのメッセージです。BIOSが認識に失敗したときは、HDD ERRなどが表示されます。

どっちにしても、BIOSによっては容量の自動認識がうまくいかないようです。

また、16MBでは大きなOSは試せないし、大きなサイズでのCHSパラメータがわからないとニントモカントモ。

とりあえず、他のマシンでも試しつつ、早速のメーカへの問い合わせとなります・・・


めげずに再トライ(2003.02.25)

メーカによると、「BIOSが自動認識するはず。だからCHSパラメータなどの手動設定方法は教えてやらん。」という冷たい回答しか得られなかったため、ターゲットPCを変えることにしました。

元のPC:PC98-NX Lavie(P-133 ノートPC BIOSはPhoenix)

今度のPC:PCA-6151(P-166 ボードコンピュータ BIOSはAWARD 2000年問題未対応バージョン(笑))

システム構成は

↓こんな感じ

 

↓設定も、初心に帰ってマニュアルに従うこととしました。

サーバーはWindows2000Pro.で普通に共有フォルダを作り、その中にDOS6(英語版)のファイルをぶち込んだだけです。

事前にターゲットでのインストール作業などは一切しませんでした。

これでえいや、っとやるとブートに成功しました。

ブートの様子(連続写真・重重)

↓BIOSに無事認識される

↓ドキドキ・ワクワク

↓やったー

 

これで下がりまくっていたテンションも復活しました。

「ところでIDE over IPで何ができるの?」という質問をいただきました。

詳しくは、ここあたりの「ディスクレス云々」をご覧ください。図も復活させておきました。


イメージファイルについて(2003.02.27)

メーカからの回答では、イメージファイルについて「UNIX系のddコマンドで作れるだろ?いちいち聞くなよなー。」という感じでした。

ファイルモードではブートセクタ以外はファイルで良いはずです。DOSは、インストールといってもファイルをコピーするだけですんで、以上で終了。

しかしながら、数十MBで済むならCFで良いわけですから、もっとややこしいOSでの手順を検討します。例えばWindows2000です。

おそらく、メーカが想定している手順は以下のようなものではないでしょうか。

  1. ターゲットでHDDなどにOSインストール
  2. OS上で必要な設定作業などを済ませる
  3. ターゲットのHDDをUNIXマシンにマウント
  4. ddでドライブ/パーティションのイメージ作成
  5. イメージファイルをWEBasDISKのサーバーに配置

今気になっているのは、

です。もしこれが普通にできるのであれば、

  1. HDDをフォーマットする(最大2GB)
  2. UNIXマシンにマウントしてdd
  3. イメージファイルを複製してWEBasDISKとして利用

てな具合に、OSをインストールするたびに、毎度毎度ターゲットにHDDを繋ぎ直す手間はなくなります。

その他の問題は、「(おそらく)ターゲット上でブートセクタの書き換えができるかどうか」です。これができないと、ターゲット上でWEBasDISKを介してエミュられたHDDへの各種OSのインストールは絶望かと。

Windows98SE起動(2003.02.28)

でDOSを立ち上げ、Win98をインストールしてみました。2時間かかりました。おそらくこのスペックのマシンでは1時間程度はかかるので、まぁまぁかなと思います。起動時間は3分くらいです。

気づいたこと

これは、サーバ側から変更されたHDDの中身を見ることができないことを意味します。ややがっかり。画面のスナップショットをターゲットのCドライブに保存したのですが・・・

なにしろ1997年のBIOSですから、なんとも。

OS起動中にターゲットの電源を切ったら、2度と立ち上がらなくなりました(泣)。セーフモードだとリセットがかかります。(泣)なんとなく、スキャンディスクの起動あたりで止まっているような気がします。

あと、Cygwin上のddコマンドで2GBと512MBのイメージファイルを作ってみましたが、BIOSから認識してくれませんでした。不明な点は、

この2つは、何を指しているのかはっきりしません。特に後者は「512-byte partition root sector」とテクニカルマニュアルに書かれており、混乱してます。

32MBで実験してたときは、wadboot.secを捏造すればブートしました。結果、wadroot.secの方はMBRのことかなぁ?と予想しています。

とはいっても、イメージファイルの説明には「・・・must start with a valid partition root sector.」と書いてあるので、いらないはずですが・・・(但し「partition root sector」がMBRと仮定した場合。)

MBRであると仮定すると、私が作ったイメージファイルではBIOSに認識されないことの説明がつくような気もします。私が作ったイメージは、パーティションのイメージですから、MBRは含まれません。

物理的な容量が512MBのHDDなら丸ごとイメージを吸い出すだけでいいのですが、そんなドライブ持ってないので、最悪、パーティションテーブルは手書きですか。


むむむ(2003.03.18)

成功したこと

失敗したこと

イメージモードでは容量に依存しているっぽいので、ターゲットのBIOSが腐っているとも考えています。


MToolsのチカラ(2003.03.22)

bochsのマニュアルに出てくるMToolsは便利です。

とりあえず、WEBasDiskから読み書きできるイメージが自由に作れるようになりました。ブートにはまだ成功していません。なんでだろう〜♪

  1. bximage.exeで適当なサイズのイメージを作成
  2. bochsのマニュアルにしたがって、MToolsでパーティションを切る(mpartition)
  3. さらにフォーマットする(mformat)

ただし、これだと、MBRのパーティションテーブル以外の部分(ブートローダ)がからっぽです。

今のところ、ここにDOS6のfdiskで生成したMBRをコピペして実験していますが、うまくいきません。

また、イメージモードでのいくつかの疑問も解けつつあります。

後者は、WEBasDISK上での各種OSインストール時に大きな障害となるでしょう。

あと、bochsのページで紹介されてる、win32用mtoolsは、cygwin用で、かつmpartitionなどのコマンド名でリンクを張らないと使えません。気づくのに小一時間かかってしまいました。

GRUBをフロッピー起動で使えば、現状でも充分だなーという悪魔の囁きを払いのけながら、引き続きブートへ挑戦します・・・