ごみためまんは,海外へ行ったことがありません。けれど,時差にまつわるいくつかのことを体験しました。
時差は厄介でもあり,利用価値のあるものだと思います。
例えば,こんな記事があります。
太平洋を越える2000ノードのグリッド環境
http://www.atmarkit.co.jp/news/200504/09/fujitsu.html?ref=rss
米国側から日本のリソースを使う,というものです。ここでは,バッチ的な処理(LSIのレイアウト検証)が挙げられています。そういうバッチは,
・毎日使うものじゃない
・けれど必要なときは最大のリソースを利用したい
という希望があります。ようするにワガママですな。
しかしながら,米国と日本で2セットのばかでかいリソースを抱えるのが良いか,1セットで済むのが良いかといえば,通信費も含めたトータルでどっちが安いか,というところに落ち着こうかと思います。
あまり時差とは関係ありませんな^^けれど,バッチじゃないなら1セットの24時間稼動可能な計算機リソースを1個置いておけばよいのです。日本人が寝ている時間に米国人がリソースを使う。もちろん24時間お守りをする人たちは起きているわけですが^^さらに技術者は夜中まで未払い賃金時間帯にせっせと働くわけですが,その集中作業時間帯は米国でも日本でも夜中でしょう?^^
簡単な例を考えます。米国の人気ウェブサーバは米国での「インターネットタイム」に負荷が高まります。日本の2ちゃんねるのサーバは,夜中に負荷が高まるでしょう。最近ブログが流行しているためか,夜の10時から12時くらいにかけてブログの閲覧が困難になることも,ままあります。
ある地域の負荷が高くなる時間帯が,地球の自転と強い相関があるならば,グリッド的なものは負荷の平準化には大きく貢献するような気がします。
しかしながらそれはサーバーマシンの負荷であり,あるいはデータセンター内の負荷です。通信帯域について地理的なボトルネックがあるならば,グリッドで地理的,子午線的に分散させても期待できる効果は小さいでしょう。
また,遅延という厄介なものもあります。地理的に遠くにあるものをつないで仮想化しても瞬時の応答性は得られないでしょう。ウェブサーバの閲覧くらいなら何とかなりそうな気もします。