社会保険庁より”えげつない”あなたの会社

労働者のことを心のそこから思う会社なんて存在しません。思っているフリをする会社がほとんどです。私企業の目的を考えれば当たり前のことです。しかしそのフリすらやめてしまった会社が多数あります。

指摘しなければならないのは、厚生年金の代行返上と確定拠出年金のことです。

厚生年金基金なんてないほうが、余計な負担が生じなくてすむというわけです

気になる年金キーワード「代行返上その2」 「代行返上」でどうなる?会社編 – [30代からの将来設計と401k]All About

 

現状だけを見れば、国が想定している年金基金の予定利率は高すぎます。二因として、長い長い不況があり、異常な低金利があります。運用成績が予定利率を下回れば、企業が持ち出しして給付をおこなうことになります。

では、なんでそんな損する制度に多くの大企業が参加していたのか、ということが気になりませんか。

これは簡単な話で、昔は年金の運用成績が高かったということです。国が想定した予定利率を上回った分を国に帰す必要はありません。企業が自分の懐に入れて良いルールなわけです。

つまりですね、

デカイ企業が右肩上がりの高度成長期には国の制度の一部として集めた金を元手に市場で運用して儲けた金で好き放題していたが、右肩下がりになって損が出始めたので、手を引いた。

というわけなんです。誰も試算してくれませんが、物価を考慮すれば、トータルではまだまだプラスだったはずなのに、なぜか21世紀初頭に、代行返上ブームが始まり、いまも続いています。

おい、おまえら!

儲かった金を、将来の高齢化や団塊世代の引退のために、取っておかなかったのか!

誰でも思うこの疑問に誰も答えてくれません。調べてもくれません。いや、調べてくれと誰も頼んでいませんね。

もちろん、蓄えていたはずがなく、いろいろ口実を付けて福利厚生費という名の下で雲散霧消しています。例えば、会長一族の関連会社が持っていた山林を切り開いて土地を買い取り、道路を付けてから、保養所を建てたりしました。

おやおやどこかで見た風景。ミニグリーンピアですね。グリーンピアというのは、企業厚生年金基金に向けた、カネの横領の仕方の指南書兼カタログみたいなものだったのです。

さて、アナタの会社にも社員からカネを吸い上げて、そのカネでドンちゃん騒ぎを月に一回開いているロードークミアイがあると思いますが、その事務所の隣アタリに、年金基金とケンポの事務所がありませんか?

扉は別々ですが、事務員さんは共通で、元締めも同じです。つまりやってることも同じで、目的は社員から巻き上げたカネを「合法的に横領する」ことだけです。

連合はいまごろになって、組合の弱体化対策を打ち出していますが、巧妙に仕組まれた企業側の代行返上攻撃によるボディブローが効いたのだろうということを指摘しておきます。

確定拠出年金について書くスペースがなくなってきました。

同じ加入条件の保険なら、掛け金が同じなら確定拠出だろうが、なんだろうがもらえるもんに大差はないわけです。企業が確定拠出にこだわるのはもちろん、

持ち出し額が確定であること

この一点です。運用成績が悪かろうが、ファンドマネージャが持ち逃げしようが、運用主体が破綻しようが、企業は責任を持たない、持たなくて良い、ということだけが狙いです。自己責任という名の無責任です。

もちろん、寝る間も惜しんでがんばった総務部の連中のモチベーションは、運用会社からのキックバックが原材料です。

 

まじめに働いて年金払うのがバカラシクなった?いやいや、それでも正社員でいるというプレミア席を安易に手放さないほうが身のためですよ。

 

まぁあまり真に受けないようにお願いしますよ。