農家のようで農家で無い・・・ベンベン

会社員のようで会社員で無い・・・べんべん

それは何かと尋ねたら?

答えは、エントリの最後で!

さて、非正規雇用と正規雇用が混在する仕事場では、ストレス満載、病む人多杉で、むちゃくちゃです。

正社員は、不払い賃金(サービス残業)に対する鬱憤を、派遣社員に無理難題を押し付けて晴らします。

派遣社員は、自分より高給取りの契約社員に対して腹いせで、残業を押し付けます。

何も今に始まったことでは無いですが、そんなガチガチの組織で働くことをあきらめる若者が大勢発生しています。

コーゾーカイカクの結果、建設関係からの労働者は、介護とアイテー系に流れました。

最近は、建設ブームでデモドリ建設作業員も多数います。ですが以前は工務店の職人衆だったのが、いまでは一人請け負いです。勝手知ったる下っ端をひきつれるのではなく、日雇いの若者の尻を蹴り上げるのが仕事です。

ここ数年、一気に労働者を吸い込んでいるのが、農業法人です。成金農家が、高齢化した農家から土地を買い集め、自ら経営する会社の社員に耕作させるのです。もちろん、低農薬(何が基準で”低”なんですか?)、有機(リン酸塩の農薬も”有機”肥料ですか?)農法などをウタって、客を集めています。

もう40年以上言われ続けていることですが、ある程度の規模があれば、この日本でも農業は悪くない商売なのです。

農業生産法人で働く若者は、会社員です。厚生年金です。有給休暇もあります。

不作だろうがなんだろうが、給料はもらえます。

本当ですか?

実際には、大不作がくれば大赤字になって、首になります。それでも普通の会社と同じですね。

最近はやりの成果主義も導入されているようです。

ようするに創意工夫で、単位面積当たりの収益を高めれば、分け前が増えるわけです。そのばあい、個人やチームで、分担する田畑を決めます。

まともに中学校を出ていれば、これは小作人の復活だと気づくはずです。え?給与所得者なんだから、ぜんぜん違うって?

はぁ。あなた方はほんとうにお人よしですね。そもそも日本型サラリーマンというのは、日本型社会主義のもとで養われた、第2次産業における小作人なのです。ここまで書いてもまだわかりませんか。

わずか10年で売り上げを数十倍に伸ばすことすらあった高度成長の中で、社員の取り分があまりにも小さかったのです。インフレという口実に惑わされてみなだまされました。しかも不況のたびに首切りです。

ところで小作人って何だっけ?

まぁのんびり復習してください。

ちなみに、20代の若者をかき集めて会社を作れば、そりゃもう普通にやってれば儲かって仕方がないはずです。10年未満でつぶしちゃえば勝ち逃げできます。

おわかりですか?新規事業立ち上げを、古株社員を引き連れてはできない理由を考えたことがありますか?

農業法人も10年経てば、高コスト構造になって立ち行かなくなります。

農業法人が、イナゴ型ビジネスに手を染めるとはなんと皮肉なことでしょうか。