IT業界の病変と労災

病んでる人多すぎですか?

 

ウツになってしまって居なくなった人の”伝説”などがこれほど多く聞かれるのが特徴的な業界だと思っている人も多いかもしれません。

なんともオメデタイことです。

私の小さな観測結果に基づけば、胃潰瘍やウツだと称して下請けの技術者が休暇を取るのは、詐病である可能性が非常に高いと考えるべきです。

多くの場合、その技術者は以前に担当していた別の元請の仕事の後始末をしたり、別の重要案件のフォローのために駆り出されて借り出されているだけでしょう。

なのでこの業界、持病のあって通院中の人は面接でそれをアピールすると好印象だということに気づいている人も多いです。腰痛やアレルギーなんかは、まったく都合の良い持病であると言えるでしょう。

業務にとても詳しい前任者が病気でダウンし、後を引き継いだチームがやたら新人や若者ばかりで右往左往する風景はよくみかけますが、これも当然のことです。

単価の高いベテランを利益率の高い現場にローテさせて、新人や若者を抱き合わせでねじ込んでいるだけのことです。病気でダウンする前年くらいに、かならず増員要請が下請けから出ているはずです。

それが下請けや派遣会社の常套手段です。

当然元請けも見抜いているわけですから、メンバーチェンジの際には診断書を要求します。診断書を気軽に書いてくれる病院を持っておくのは基本中の基本ですよね。

 

労災申請件数が低い割りに病人が多いのは、労災隠しをしているわけではなく、そもそも病人がいないのです。

 

ウツで1年の半分くらいしか会社に来ない主任さんなどは、会社からは休業扱いで給料の6割くらいをもらいながら、関連会社で別の委託開発のリーダーをやってたりするわけです。

もちろん重要度の高い仕事が割り込んできたら起きる事象です。

組み込み系ではこれを「人材のプリエンプション」と呼んでいます。誤用ですが雰囲気は良く伝わります。