急落・暴落の常ですが・・・
昨年は地合が悪い中でのリセッション開始だったわけですが、悪いことばかりではありません。
にわか投資家のウザイ質問が減りました。
特に、昨年夏以降には、「お前はだいじょうぶなのか?」「あんたもそろそろ脚を洗ったほうがいいんじゃないの?」という質問がウザかったです。
この手のいわゆるポジショントークを出したい気持ちはわかります。つまり自分も大きな損をしたから、
お前も損したよな?
俺も俺も。
しようがないよなこんな相場じゃ・・・
と言いたいわけです。まぁ厨房か工房が期末試験の後で傷をなめあってるんならそれも仕方が無いですが、個人投資家の置かれている状況はそんなに甘くは無いです。
負けた人はさっさと退場していただいて、新たなプレイヤのための場所をあけていただきたいものです。
失敗した人は、新人をだまして小銭を掠め取っても良いですし、体験談をネタに本でも書けばいいと思います。
ただし、100万や200万損したくらいでは誰も見向きもしてくれません。
だってそれは、4,5年で取り返せる額だからです。いいですか、セルシオに乗っているヤンキーの兄ちゃんは、300万円を5年で返すローンをせっせと返しているではありませんか。峠道でガシゃんとやっちまったら、その後はおとなしく軽トラックで我慢。黙ってローンを返します。
個人投資家だって同じです。一晩で含み損が出たって、だまってそれを取り返すしかないのです。
なお、300万を60ヶ月なら月5万円になります。利子がついたらもっとです。ですが払えない額ではありません。自動車のローンなら2%程度じゃないですか?
最後にサブプライムローンに関連して、少し前に日本の自動車メーカが北米でやらかしたことについて思い出しておきます。当時北米市場の取り崩しの為に躍起だった日本の自動車メーカは韓国メーカなどとともに、ひどいことをしました。その後戦略的失敗を認めて高級車路線あるいはピックアップトラック攻めを開始したわけです。
さて、ひどいことの内容ですが、学生などの収入のない学生に低利でローンを組ませてクルマを売りつけるというどこかでみた商法です。もちろんメーカ単体ではできません。ローン会社は系列会社または地場企業です。
さて、ただ低利で貸したら回収できませんから、しばらくするとフツウの金利に戻るローンです。おっとこれはまさにどこかで見た風景です。
とにかくこれでそれなりに若者にブランドを浸透させることには成功しました。大規模なキャンペーンもありましたよね。自車改造自慢大会とか。bBなんてまさにそのためだけに投入されたようなクルマですよね。
ちょうどその世代はいま家のローンを返している世代だと思いますが、彼らに返せないローンを借りる癖をつけた責任のいったんがどこにあるかは言うまでもありません。
これが経済戦争というものです。