欧州の戦略にはめられないように。
(第1回)CO2を出すのは悪いこと | コラム・連載 | 投資・経済・ビジネスの東洋経済オンライン
私の造語ですが、地球社会はいま「CO2本位制」に入りました。使えるCO2の排出量の大きさが人間活動や経済活動の大きさを決めてしまう時代に入り、人類は地球環境が許す範囲内でしかCO2を排出できなくなりました。かつての「金本位制」の時代には、国家の金の保有高が通貨発行量、ひいては経済の規模を決めました。それと同じように、限られたCO2排出量の下で経済活動が制約を受け、その条件の下で利益やベネフィットを極大化する競争が始まったのです。
単なる欧州連合の思惑ですね。これからCO2の排出権の価値がどんどん上がるわけです。相対的に貨幣の価値が下がるのです。
ドイツ大使館 – 二酸化炭素を排出しない世界初の発電所がブランデンブルクに
二酸化炭素は発電所内で、新たな酸素燃焼法によって煙道ガスから分離されて高圧で液体化され、地下に貯蔵することができるようになります。これは、ドレスデン大学とコットブス大学の研究者が開発した実験済みの方法です。予め乾燥させた褐炭の粉は従来通りに空気(窒素と酸素からなる)で燃焼させるのではなく、純粋な酸素と施設から出る煙道ガスとの混合気で燃焼させます。これによって非常に純度の高い二酸化炭素が発生します。
出来ない理由を並べるのではなく、目の前の問題に取り組む姿勢が将来の利益を生むのです。
競争相手はEUです。