やることリスト(TODO)なら分かるのですが。
困難なプロジェクトの見積もりをやらせると、ソフト屋さんやシステム屋さんは、せっせと『やらないことリスト』を作り始めます。
断り見積もりなのかなと思ってみていると、
なんとか予算に入れるために、重要な機能を絞りこんで、なんとか受注するのダ!
などと鼻息荒くがんばっているのです。
予算100万円で車を買いにきた客に、販売価格120万円の車を売りつける方法を考えてみてください。
客があきらめて帰ってしまったら失注ですね。ケーススタディです。
- 20万円値引きする(仕切値ぎりぎりだ!)
- 20万円分オプションをはずして売る
- 120万円の価値があると思い込ませる
やらないことリストは上記リストの、2.に相当するわけです。
そんなことやる店があるのでしょうか。私はないと思います。オプションは利幅が大きいので値切り代(シロ)になっているはずで、それを外すのはボランティアではないでしょうか。お得意様相手や、月末の売り上げノルマ達成狙いならいざしらず。
1.をやられると私のような孫請けは負担を強いられて辛いですね。
3.はモノを売る際には営業トークでなんとかなりますが、システムの場合はちょっとナニですよね。
例えば仕入れ値が決まっているものを売るなら仕切りが決まるのは当然です。販売管理費などを乗せて計算するわけですから。
ソフトやシステム開発における仕入れはなんでしょうか。
下請け孫受けに単価切り下げを迫って仕入れ値を切り下げるしか能がないのはなぜなんでしょうか。技術や情報で仕入れを下げることができるはずではないのでしょうか。
もちろん簡単にはできないから間抜けが横行するのでしょうが。