母を訪ねて3000里

あれは不況イタリアからアルゼンチンへの出稼ぎの話ですな。

日本には労働力の担い手としての移民が必要という、30年前に終わった議論をいまだに繰り返している亡霊がたくさんおられます。

(私もその一人ですが)

オープンスカイの親展など関係なく、国境を越えた人の移動が増えると、日本国内に不法滞在する外国人が増えると心配している人がおられるようです。

中国の上海あたりに行けば、観光ビザでロクなカネも持たずに仕事を求めて居ついてしまった日本人がやまほどいると聞きます。あれを不法滞在と呼ばずになんと呼ぶのでしょうかね。

さて、1か月分の家賃程度で好きな国へ行けるということは、日本から海外への出稼ぎブームが起きることは必定です。しかも円高なので仕送りするよりも、そちらに定住したほうが生活レベルは上がります。

南国でのんびり第2の人生を、などというキャッチフレーズでだまされている人は今現在増加中ですが、それが現役世代に波及するというわけです。

移住先の国家としてみれば、安定確実にピンハネできる年金受給者以外には来て欲しくないわけですがね。

 

さて、これから労働力が不足する地域は南米かアフリカです。アルゼンチンに出稼ぎに出た母を追いかけて、日本の少年が3000里の旅をする日もそう遠くないということです。