成人犯罪:ブラック少年スポーツはタカリの典型

夏休みには子供が犯罪に巻き込まれるので注意しましょう。そんなノンキなことを言っていてはハメ込まれますぞよ。

   


 

 

 

ブラック少年スポーツには野球だけでなく、サッカーやその他いろいろありますがね。以下は野球を例にして書きます。

   

高校野球も終わりましたしね。

   

 

   

まず、少年野球チームというのは誰でも作れます。野球好きの子供の親が数人集まればすぐに沸いてきます。

   

最初は、

   

   

子供に野球を習わせたいが

    

近所にチームがないので

    

困ったなぁ

   

をなんとかするための互助組織なわけですね。

   

みんな手弁当で参加する。グランドを借りるためのお金や、交通費は実費精算。つまり割り勘定です。子供はあっというまに大きくなるので、最初練習の面倒を見ていた父兄が抜けたあと困ったことが起こります。

   

指導者がいなくなるわけです。

   

そこで、父兄以外の経験者などに謝礼を払って練習指導を依頼するようになります。

   

ここまでならまだボランティアです。

   

初期の設立メンバーの子供が抜けてしまったあとで指導者の代替わりの際に、タチの悪い人間がおさまると困ったことに、少年野球が金のなる木になってしまいます。

   

まず謝礼をじわじわ値上げします。

   

次に謝礼以外に実費を集めるようになります。たとえば指導者を増やして、「懇親会」などの名目で父兄から会費を集めるようになるのです。

   

   

指導者の先生から会費はいただけませんよ(笑

   

まだこの辺だと善意が見受けられます。

   

そのうち善意の遠慮が制度化され、指導者の手弁当、持ち出しは皆無になります。

   

謝礼はどんどん値上げされます。そのうち、謝礼の一部を市議会議員や有名プロ選手に還流させて、「名前だけ顧問」が増えていきます。

   

この段階に至ると、

   

   

高額な謝礼だが、

    

有名選手や市議会議員もバックにいるから

    

きっと指導者はそれなりの野球経験者なのだろう

   

という”場”の”クウキ”が醸成されてしまっています。

   

 

   

父兄が経験者なら、高額な謝礼の割りに大した指導を受けられないことや、指導者が未経験者であることはすぐに見抜けます。そうするとニセ経験者の指導者は、経験者の父兄を指導者に取り込むのです。

   

最初は謝礼を受け取らない父兄も、だんだん他人のカネで飲む酒のうまさを覚えてきます。世の中から横領が消えない理由は簡単です。

   

 

   

さて、勧誘です。父兄にインセンティブを与えればよいのです。勧誘成功した父兄に謝礼を渡す。あるいは子供を試合に出すとか。

   

勧誘成功のインセンティブに目の眩んだ父兄は、学校行事などで気の弱そうな親を見つけては勧誘に励みます。とくに商店経営者などが狙い目です。

   

いったん参加させてしまえば、子供がやめたがっても

   

   

親としてちゃんと説得しろ

    

練習休んでも謝礼は払え

    

ほかの子供に悪影響でたぞゴルァ

    

もっと差し入れ持ってこいや

   

という具合です。

   

結局、不良学生はカツアゲというリスクの高い手段は避けて、

   

   

みんなで先生に感謝の花束を贈りましょう

    

一人当たり1000円持ってきてね★

    

(40名クラス→4万円の花束って?スナックの開店祝いか?)

   

というように巧妙な手段に流れるものなのです。

   

 

   

ときどき週刊誌をにぎわせる有名監督夫人の少年野球チームにまつわるゴタゴタに、

   

   

あんなチームに子供を預けるのはイヤだね

   

と言えるあなたなら、もっと下劣で卑怯な集団である普通の野球チームに子供を預けて、ほかの父兄が搾取されるのを手伝っているかもしれないことにもっと目を向けるべきでしょう。

   

以下に、最低限のチェックリストを掲載します。当てはまる項目が多いほど、ブラック少年野球チームです。

   

 

   

ブラック少年野球チームを見分けるチェックリスト:

   

   

・複数チームをかけもちしている指導者がいる(チーム運営をビジネスとしておこなっている。ビジネスの目的は・・・わかりますよね?)

    

・人数が多すぎる(レギュラーに格差を付けて金にかえる)

    

・謝礼が高い または指導者が多すぎる(グランドレンタル料金を人数で割ればすぐにわかる)

    

・無関係な村議や市議や県議が顧問に名を連ねている(議員の子供がOBでもないかぎりおかしい)

    

・元プロ選手がときどき懇親会にカオを出す(練習には来ない、タダ酒飲みにくるだけ)

    

・指導者に野球未経験者がいる(ノックやキャッチボールをしない、ですぐにわかる、またはあきらかに運動できない体型とか)

    

・懇親会が無駄に多い(酒好きな指導者の場合、自腹で飲むか、若い指導者に自腹でおごる。父兄からの謝礼で飲む指導者がいればそれだけでブラック認定してよい)

    

・ロクな戦歴がない(結果が出せない組織にカネを出す意味はない)

・まるで居酒屋の店員のような黒いアンダーシャツを選手に着せる(白い字で宗教まがいの文言が書いてある)

・指導者が経営する工場や店舗で"肉体鍛錬"と称して子供に仕事を無報酬で手伝わせる(児童福祉法違反)

   

 

狡猾な指導者は、懇親会を自腹で開いたようなフリをして、ごく一部の”ターゲット父兄”に負担させていることがあります。そうしてほかの父兄には「俺は自腹でみんなにおごってる。どうだ立派な指導者だろう?」というカオを披露するのです。

   

ほかにも夏祭りや、春合宿、冬訓練など、いくらでも搾取の場は作れます。

   

子供は楽しく野球ができればそれでいいのです。そのために必要なのは、子供の休日に合わせて休みを取れる親と、グラウンドのレンタル料金だけです。

   

その手間と時間を惜しむ代わりに、ブラックチームの運営に目をつむることは、きゃつらの共犯に成り下がっているといえるでしょう。そうです。あなたも共犯者なのです。

   

 

   

その辺り、サッカーの方が、多少マシな組織化が行われているような気もしますが、仕組みはまともでも群がる青田買いブローカーもどきの多さではサッカーもひどいものでしょう。

 

 

 

りんくる:

 

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