自己同一性障害を克服する

社会的免疫システムとチューリングテスト

あるいは

ワタシハダレ?

的な?(語尾上げ

“本人確認が難しい国”ニポーンでは、およそすべてのネットサービスの認証システムが欠陥を備えているといっても過言ではないでしょう。

いくら実装で工夫しても、土台が怪しいのです。

そしてまた戸籍システム住民基本台帳から永住外国人を排除しようがしまいが、この問題は解決しません。

中には、

DNAサンプルを厳重に管理すれば

そんなことはお茶の子サイサイ崔洋一

ばかじゃねーの?

という人もいるかもしれません。

ごみため的には戸籍管理にDNAが必須なのは書くまでもないことなのです。(←書いてるけど

ただし、以下の問題があるため、それが意味をなすのは当分先のことでしょう。

全塩基配列を取り扱うのはまだちょっとコスト的に問題があるので、代表箇所のみでの比較になるので不完全

すでに数千人規模で出生しているクローン人間の場合こまる(同世代クローン)

ごみためではDNAによる個人特定のためには以下のスキームが必要と考えており、各種団体に働きかけをおこなっております(うそ

出世前に全配列から非対称暗号化鍵を生成して、染色体に埋め込むレトロウィルスに感染させる

レトロウィルスによるDNA削除技術の実現はかなり先になりますので、これはそれなりに使えるソリューションです。クローンにも対応できます。

さて、話がそれましたので戻します。

本人確認のために副次的な情報を厳密に利用しようとする努力がなぜ無駄なのか。

それは

本人が

自身で

自分が本人である

という自覚自体が幻影だからです。

そもそも不完全なインゲンは、

ワタクシは

イッタイ

ナモニノなのでしょうか

という簡単な自己言及の問いにすら答えを出せない間抜けな種族なのです。

いわゆる社会という仕組みでもって、

なんとなく、

俺って

こういうインゲン

みたいな?(ゴビ砂漠アゲアゲ

存在を定義しているわけですな。そもそもカミタマが作ったのか、サルが進化したのかすら、議論が分かれる状況です。

なので、インゲン同士で

お前が俺を定義してくれ

そうすれば

俺もお前を定義してやる

というふんわりきなこもち風の(悪い意味での)いい加減な根拠しかないわけです。

これをインゲン共通の夢とか相互信頼に基づく云々とか呼ぶようですが。

***

昔、偉い先生(チューリング先生)が、AIについて

チューリングテスト

なるものを考え出しましたが、上に書いたのは、まさにその言いかえなのです。

チューリングテストを、

インゲンがAIを見破れるかどうか

のテストだというのは表面的過ぎます。

インゲンが

“こいつはいいやつさ”

“おもいやりもあって、知性も感じられる”

“だからきっとこいつも俺らと同じインゲンさ”

と感じたら、それはインゲンだということなのです。

すりガラスの向こうから聞こえる電子音声がインゲンをだませたら、それはインゲン。

思い出してください、インゲンの行動パターンを。

あいつらの声は獣のように耳障りで

話す言葉はひとつも理解できないし意味不明

俺らが食わない獣の肉を喰らい

俺らが付けないチンポケースを身に付けている

そうさ、あいつらの姿かたちはちょっと俺らに似ているけど

あれこそ長老が言うアクマに違いない

村のみんなを守るためには

あいつらをやっつけるしかない

仲間と認めたものはインゲンで、それ以外はインゲン風仮想敵なのです。

民主主義というのはそこから生まれた

やっつける代わりに黙らせて利用する

という派生パターンに過ぎず根っこは同じでしょう。

というわけで、何の裏づけもない

俺だよ俺。

パスフレーズ確認してくれよ

網膜認証してくれよ

俺のこと忘れちゃったの?

というユーザーのオレオレ認証要求

いかにも安全っぽく

できるだけ不自然さを排して

確認したフリ

をするのが、認証処理の基本なのです。

チューリングテスト風のシーンが印象的