大部屋開発も知らず。
闘うプログラマーを読めば、
DECのカトラーさん自身が、
優秀なカウボーイプログラマで
側近を連れてMSに乗り込んで、
バータリー開発してたMSの連中を
怒声でなぎ倒した。
というような風景を想像することができると思います。
ですが、カトラーさんはDECでカウボーイ開発をしていたわけではなく、
DECが時間をかけて熟成した
チーム開発の基本、
Q(コミット前にテストやれや)
C(無駄な作業を増やすなや)
D(納期守れや)
を実践しているだけのように見えます。
それらをまるで知らないかのような(素人)プログラマ連中がカトラーさんの足をひっぱり、ゲイツ氏までもがちゃぶ台返し©世界のミヤモッチ、で邪魔をするというMSの風土。
# カトラー目線すぎる?
当時MSはMS-DOSですでに世界のMSになっていたはずですが、急成長の会社というのはやはり、ハリボテなんだなという感想を持ちます。
10年以上の歴史を持つ製品/ソフトウェア製品を保守している現場では、QCD(とそのバランス)が体に染み付いている開発者がいます。そうでないと消えてなくなるでしょう。
そのような現場の開発体制が大部屋か伽藍かバザールかはあまりどうでも良くて、ソフトだろうがハードだろうが
製品開発のキモはQ.C.D.
を体で覚えている開発者の割合が高いか低いかで、ほとんどのことが決まってしまうような気がしてきています。
# さっき思いついた
デマルコさんのおかげだけではないでしょうが、MSも今では開発スケジュールを守り、市場を驚かせるようなバグを垂れ流すことは少なくなった気がします
# 市場は評価してないけど
似たような話はGoogle辺りでもみられたのではないですかね。
ただ、規模はどうであれ、大部屋開発の経験(上流 and 下流)もないのに、開発体制のあれやこれを書くのは、やめた方が良い気がします。
ごみためまんは、万年赤字事業の零細大部屋開発から、世界一の利益をたたき出し続ける超優良企業の大型大部屋開発(の枝葉末節部分)に至るまで、この目ン玉でみてきたので、ここでオブラートに包んで愚痴を書くくらいは許してもらえると思っています。
参考リンク:
The Cathedral and the Bazaar Japanese