そういうのは一概に言えず、市場のイナーシャで決まると思う。
一概にいえることなんて、わずかだとは思いますがね。
さて、先日、国内FAX専用機市場についてのコメントをみかけました。
曰く、
日本国内にはまだまだFAX専用機(ごみため補足:複合機のFAX機能付きがおおいと思われ)が、多数使われているが、
お米の国では小さな事業所からもFAX専用機は駆逐されてしまっている。
とかなんとか。
勝手な推測ですが、
ニポーンの中小零細事業者は
早くからFAXによる業務システムを構築したが、
お米の国の中小零細事業者は
紙ベースで回していて、
最近になっていきなりIT化した
だけなんではないかという気がしています。
紙ベース、リアルカーボンコピーベースの業務システムの強力さは紙ベースを知らない人には分からないと思いますが、小さい商売なら、紙ベースで充分なのです。
ニポーンでは若干押し売られ気味にFAXベースのシステムを導入した経緯があるような気がします。
いずれにしても、ニポーンでFAX専用機が多数存続しているのはIT後進国であることを示す根拠にはならないと思います。
さて、逆の例と思われるものを一つ挙げておきます。それはポケベルです。
お米の国のポケベル中毒はすごかったと思います。
日本でとっくにobsoleteサービスになって以降もお米の国では
treoやblackberryも使うけど
beeperも腰にぶら下げる
感じだったと思います。
# 待機時間の長さが重要だったのかも
ちなみにですが、ごみためまんはお米の国で住んだことも行ったこともありません。
たぶんその間、つまりiモード革命進行中のニポーンのケータイユーザーは、世界よりもアタマ2つくらい未来に生きていたんだと思います。
あっというまに置いていかれましたけどね。
ニポーンでもポケベルブームはすごかったわけですが、その後のケータイメール文化への移行が早く、ポケベルの衰退も早かったんではないでしょうか。
もちろん何の資料も参照せずに適当に書いていますので、興味のある人は裏取りを各自で実施願います。
ただごみためまんの個人的な経験としては、ポケベルは学生時代の2~3年しか使わず、機種変更も2回しかしませんでした。その後PHSを持つわけですが、それからもう20年ですか。ポケベルブームからポケベル終焉までが短かった印象です。(ヒント:ユウキナエ)
お米の国ではポケベル+ボイスメールという文化もあって、ケータイメールへの移行がなかなか進まなかったようにも見えます。
車載用の変な端末(ミニテルみたいなやつ、あるいは90年代のハリウッド映画に出てくるパトカーに積んでるなんでも検索できる魔法のコンピュータ(笑))もそれなりに普及してたので、ケータイでメールを使う需要があんまりなかったのかもしれません。
個人的には
何かが爆発的に普及すると
その後の移行は遅くなる傾向あり
と思っています。電話、ポケベル、ケータイ、スマホみたいにオーバーラップしながら移行していく場合など、そのイナーシャ的なものが影響すると思っています。
なのでFAX専用機などという矮小市場製品だけで日本のIT環境の性質について騙るのはやめた方が良い気がした、初夏の日です。
ニポーンはポケベル→ケータイは早かったが、ケータイが盛り上がりすぎたため、スマホへの移行が出遅れただけのことで。
次の移行では先頭走りやすいかもしれませんな。