と思いこんでいる困った人が多いようです。
昔、ある間抜けな自動車メーカー開発者がテレビで偉そうに騙っていました。
クルマを停めて降りてから
ドアを閉めただけで
「ホンダのクルマ」と分かるように
ドアの開閉音にもこだわりました。
というような話。ホンダの部分は、あるときはスバルであったり、レクサスであったりします。
他に持ち上げる部分がないときにこまった取材者がよく使う常套手段ですね。
さて、高級車ならドアは音もなく自動で閉まるのが当たり前です。
いまどき大きな音を出してドアを閉めるのは自家用ナンバーで宅配下請けをしているオサーンドライバーくらいのものです。
営業用ナンバーが下りない車種=耐久性が低い、のに酷使するからすぐにドアの締まりが悪くなって、バンッバンッ音を鳴らすことになるのです。
大手運送会社ではトラックのドアー開け閉めが住宅街やオフィス街で騒音公害となることをとっくに自覚しており、ドライバーに対しては
ドアをバンッと閉めると
故障の原因となるので控えるように
と(早い会社では)十年以上前から指導していることでしょう。
実際、バンバン閉めると衝撃で各部の部品が損傷し、その結果締まりが悪くなり半ドアが多発します。ますますバンバン閉めなくてはならなくなる悪循環となります。
ファミリーカーではスライドドアが当たり前。
ツクリがイケテナイ昔の車で運転を覚えた世代は、
バンッっていい音を鳴らせば
半ドアにはならない
と誤って学習しているかもしれません。
しかし世の中変わります。
新車の半分がハイブリッド車になった現代では
エンジン音自体が騒音
という再認識が進んでいるのですから。
クランキング時の
ブォン
という騒音を自慢する連中は間もなく市街地に住めなくなります。
あんなもの、定常回転時しか排気サイクルを制御でない間抜けな時代の設計です。あるいは手回し時代の残像。
品質工学的観点から見ても、車の発する音はすべて無駄なのです。
個人的には大日本トヨタ教団のクルマは静かに閉めるのに無駄なコツが必要である点を指摘しておきます。
そのため、
バンッて閉めないと
半ドアになって
ダンナドライバーに叱られる
という向きも多いようです。
普通に考えて、街行く人が振り返るくらいの音量で
バンッ
と音を出して、車にダメージがないと考える方がどうかしていますよね?