盆休みの言い訳

LIFE(ライフ)という名前のスーパーマーケットチェーンがあります。

店舗から駐車場へ戻るのに、片側一車線の細い、しかし歩行者用信号のある道路を渡ろうとしました。

向かい側では若いカップル。

手前ではおばあさんと孫娘らしき二人が買い物袋を下げ待っています。

 

大人の足なら、10歩もない道路。

信じられないかもしれませんが、オーサカンの下町ではこの手の信号を平気で無視して渡ります。

渡らないで道をふさぐと逆に非難されたりします。

 

向かい側のカップルはいかにもヤンキーカップルですが、黙って信号を待っていました。

さて、おばあさんは余所行きの恰好をしていて山の手の住人ぽかったですが、孫の手を引いて渡ろうとします。

あかんて!

(ダメだよ!の意)

孫娘がおばあさんを引き戻します。

おばあさんは不服そうに孫娘に従いました。

 

道路には車は一台も通りません。ジリジリと暑いオーサカの昼下がり。事態を動かしたのはケモノです。

向かい側の駐車場の茂みから、首輪のない灰と白のまだらのネコが歩いて来ました。

猫は交差点を斜めに、手前側に向かって信号を無視して渡りました。道路を横切る際には左右を確認し、右折するトラックを一台やり過ごしました。

ネコは渡ってるで

(ネコはわたってやがるじゃないか?の意)

声に出してそう言ったのは、おばあさんでした。

孫娘は不平をもらしました。

もぉ~

(鼻濁音)

 

もちろん日和見ごみためまんは、向かい側のカップルが信号を守っているのを確認した時点で、「信号まもる君モード」で行動していたため、この一部始終を目撃することができました。

 

教訓:

負うた子に教えられ・・・

 

保存