定期的にニュースで流れてくるやつですな。
経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には我が国のIT人材が最大で約79万人不足するんだそうです。
だから未経験者をスクールで促成栽培して、とにかく現場に送り込まねばならん、と。
この手の話を聞くたびに、ごみためはどうも首を傾げてしまうわけです。
以下の続きです。
りんくる:
非連続都市伝説シリーズ:テストを増やせば品質は上がる
平均以下の仕事
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まず、あの推計の前提条件を素直に眺めてみます。
需要の伸び率を仮定して、これまでの「人月モデル」の生産性がそのまま続くという前提で掛け算した数字です。
さて、ここで簡単な算数のお時間です。
現場で設計とアーキテクチャを理解して動かせる単価150万円のエンジニャーが1人いるとします。
これに対し、研修を終えたばかりの単価60万円の要員を3人投入すると、月額は180万円になります。
仕様の解釈違いで手戻りが発生し、進捗が遅れてさらに2人増員されると、月額は300万円に跳ね上がります。
こなしている仕事の総量は、最初の1人で十分だったはずのものと変わりません。
頭数で見れば「1人」で済むはずの場所に「5人」が吸い込まれ、帳簿上は4人分の「不足」が発生した格好になります。
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自動テストや生成(AI)ツールが普及して、定型作業の工数が圧縮されつつある現在でも、「人材が足りない」という叫び声だけは一向に小さくなりません。
1人で静かに終わらせてしまう案件と、頭数を揃えて伝票のバケツリレーを回す現場。
中抜きを業とする口入屋の売上計算において、どちらが喜ばれる仕組みになっているのか。
本当に足りていないのは現場の知恵なのか、それとも人月単価の掛け算を維持するための「頭数」なのか。
※まあ、請求書の明細を見れば誰でもわかる算数ですな。