ひとカゴのパンと魚を上手に(ピンハネして)分配する方法

神をも恐れぬ所業といわざるをえませんなl。

「下請けの労働生産性は元請けの6割」,IPAが情報処理産業経営実態調査報告書を公開

・・・元請けの労働生産性が6415円であるのに比べ,下請けの労働生産性は3719円。下請けの労働生産性は元請けの58%しかない。・・・

おぉ~。時給3700円ですか。(違

それはどうでもいいとして、2つの話を書いておきます。

1.プログラマの年収が半減した

一昔前なら、ちょっとしたプログラマの年収は簡単に1,000万円を越えたそうです。それが今は半分強になったという証言をいくつか得ました。まぁ、こういうのは環境依存なのでどうでもいいのかもしれませんがね。

しかしもっと昔はその倍あったとジジィがほざいているのを聞いたこともあります。

まぁプログラムの肥大化はムーアの法則のメモリ部門でのノルマです。同じ人数で、同じ価格のソフトウェア製品を作るためには、コードの生産性を倍にしなければなりません。 (倍の生産量を同じ人数で得るから。)そんな小難しいことをするよりは、単価を半分にして倍の人数にやらせれば話が早いということは、口入屋の阿呆でも分かるというわけです。

しかしムーアの法則の2倍/1.5年のうち、どれくらいの割合がメモリ部門に課せられていて、口入屋がどの率で人数を水増しするかは恣意的です。まぁちょっと金融工学の理論をかじれば最適コスト計算法はすぐにわかるはずです。めんどくさいので調べていませんが。

2.ある程度の規模の下請けは稼働率60%で仕事を請ける

つまり100万円の仕事を稼働率60%つまり60万円で請けるということです。残り40%は、社員の教育や訓練に充てます。

実際には5~10%程度しか充てませんので、残りは掛け持ち分として会社が丸儲けになる仕組みです。社員はただただ忙しいだけです。

これについては、過去にちょろっと書きましたので参考まで。

#イタイ文章なので参考にならないというのはさておき

元請より下請けの単価が低いのは、コスト削減を下請けに押し付けた構造が現れているだけと思います。

カウボーイプログラマに大枚渡して、

とにかくなんとかして~

というお仕事では今も相変わらずプログラマは高給取りなのでしょう。

ですがリスクゼロのピンハネビジネスとしては、元請一人分の仕事を下請け二人でカバーして、リスクを半減させているつもりなのです。50%にならないのはピンハネするからです。

#実際には、リスクは低減していないわけですが。

ここらへん実は例のサブプライムローン問題で浮き彫りとなった、リスク分散がリスク増大につながったという話と根っこが近いような気がします。気がするだけで根拠はありません。いつものことですが。IT業界のピンハネビジネスによって、リスクが増大する理由は、リスク分散についての根本的な理解が、人間社会としてまだまだ足りないことを示しているように思えてなりません。

#ワレながらみごとなデムパだ・・・

で、月に管理費込みで150万,200万が最低ラインの委託開発で集まる人材と、その4分の1未満で集まる/集められる常駐偽装請負の人材にどういう差があるかちょっと考えれば分かると思います。

#おっとそういう下請け会社の社員さんはさらにその半分が手取りですよ、と。

どうでもいいや。こんなもの地域と業種の格差とばらつきが大きすぎて、平均なんてどうでもいいですよね。では時給850円のお仕事に戻るとしますか。膝が痛いなぁ~。

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