VSSで普通のファイルを管理する

VSSはソフトウェア開発に特化されているわけではなく,普通のOffice文書なども放り込めます。
従って,自宅<—>会社<—>出先,それぞれで使用するマシンが異なる場合など,VSSサーバに放り込んでおくと非常に便利ですし,余計なコピーを乱発して管理ミスを起こすこともなくなります。
もちろんCVSでもかまわないのですが,VSSを用いる最大のメリットは,

日本語ファイル名,フォルダ名が使える(シフトJIS)

ことです。どうせシフトJISで決め打ちなんですから,これで充分です。

ただ問題は,VSSサーバの実体はWindowsのファイル共有なので,インターネット上にさらすわけにいかないことです。これは公式には

NT/2000/2003サーバのRASを使う

ことになっているようですが,個人ではVSSだけでも安くは無い代物ですから,ちと困ります。
ここで提案するのは,SoftEtherとの併用です。
常時電源が入っているマシンにVSSサーバをインストールして(実際には共有フォルダの設定をするだけです),SoftEther仮想LAN上でだけ見えるようにしておきます。
あとは通常SoftEtherを使える状態にすれば,OKです。これはつまりVPN上にサーバを配置することですから,もちろんSoftEtherではなくて他のVPNでも構わないわけです。

SoftEtherの強みはHTTPプロキシを通過できることです。従って多くの場合,これはうまくいきます。

(次は,普通のファイル群をVSSへ放り込むときのコツについて:つづく)