今日,技術者の方々とお話しする機会があり,そこで垂れ流しにしゃべったことを書いておきます。
ず〜っとマイコンとかいじってきた人は,ソフトとハードの境界上に独特の感覚を持っています。
例えば,データの0/1が信号のON/OFFで,その信号も実際には0/5V,0/3.3Vなどではなく,1/3.5Vとかアナログぽいものを把握しています。
けれど,いまどきの若い人にはそういうものに接する機会もありませんし,必要とする場面も少ないのです。
しかしながら本当に何かを作ろうとするとき,そういう感覚がなければ,困ります。我々年寄りが採るべき道は2つ。
その1:
我々のかび臭い価値観を若い人に押し付けて無理やり継承させる。その2:
泥臭い感覚が無くても仕事ができる環境を整えてやる。
その場での結論は出ませんでしたが,以下のような意見が聞かれました。
確かに全ての技術者が全てにわたって理解している必要は無い。100人に1人か2人だけがその能力を備えればよい。そうでなければ,技術者の養成自体が困難なものになってしまう。
この意見に対して私は違和感を感じます。
なぜならば,他国の技術者はたとえソフトウェア技術者でも計算機のハード/ソフトについての基礎知識を最低限持っているからです。ですのでその点で競争力が低いことを許容してしまうことになりはしないかと考えてしまいます。