ルールは簡単です。
これは平時の訓練のためにおこなわれます。
あらかじめ、決まった時間に比較的長距離を移動する人間を選びます。対象ですな。
平日だけ通勤する人は対象リストから除外します。
休日も比較的長距離を移動する人が選ばれやすいようです。
判で押したようにいつも決まった道を通る人は除外されます。
ですが、日本全国を飛び回るような人も除外されます。
都道府県をまたいで移動する人は選ばれやすいようです。
同じように決まった時間に移動する人ではなく、2~3時間の幅をもって移動する人が選ばれやすいようです。
あわせて、移動時間が長い方が選ばれやすくなります。
対象の選別:
まず対象が利用する交通機関が特定されます。
特定のために対象の携帯電話が用いられます。しばらく追跡を続け、利用路線の最寄り駅2組、所有車両の型式、番号、色などを特定します。
訓練の開始:
あらかじめ決められた日の対象の移動を予測し、開始時刻が決められます。
開始時刻前には訓練参加者は配置に着き、対象の所在地を知らされます。
訓練中:
訓練中は参加者には所在地は知らされません。
訓練の指揮所では随時、携帯電話の所在地と参加者の所在地を確認して訓練を見守ります。対象が認識済みの車で移動する場合、Nシステムでも追跡がおこなわれます。
参加者は、あらかじめ与えられた対象の情報だけを頼りに、対象の所在地を1時間ごとに探索します。
訓練後:
参加者の評価点としては、以下のようになっています。
・対象と正面ですれ違うのに成功すれば5点
・対象を追い抜いたら4点
・参加者が停止しているところを対象が通過したら3点
・対象と曲がり角ですれ違えば2点
・対象を目視確認できれば1点
参加者ごとに評価点が集計され、訓練結果が通知されます。
対象も評価点の合計で評価され、点数が低いものは、高レベル対象者として、繰り返し訓練の対象として採用されやすくなります。どういう人かというと、
・車通勤
・毎日同じ道を走るのが嫌い
・地元タクシーが使うような裏道を走る
・高速道路と一般道を気分で乗り分ける
・通勤途中にいろんな店に立ち寄る(いつものファミレスとかでなく、ホームセンターからデパートまでばらばら)
・最寄り駅から1駅、2駅前後で乗ったり降りたりして歩く
・休日に用もないのにドライブする(笑
・休日に誰も行かないようなフラワーセンターへ出かけたりする
・平日なのに万博公園でなごんだりする
つまりそういうひとです。
自分が対象者ではないかと思い当たる人は、携帯電話を家に置いたまま数日通勤してみることです。
携帯電話による所在地確認が出来ない場合の訓練は指揮所が暇になるためか、あまり実施されないようです。
・・・
でかけるたびにパトカーに出会う。
多いときは1日に10回以上出会う。
指名手配犯に見た目が見てるのかなぁ。
なんにも悪いことしてないんだけどなぁ。
わたしはそんな余計な心配をする心配性の人にこの作り話をしてあげることにしています。
何も悪いことしてなくても、悪いことしたといって、エライ目に逢う人もごくまれにいるようですが、99%の人は杞憂なのです。
杞憂を打ち払うには、いかにもありそうでなさそうでウッフンな作り話が必要な場合もあります。
わたしはこの手のものを向精神プラシーボ話と呼んでいます。
ニュートンプレス
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