ビミョー
最近みかけたCMで、さも自分の言葉のように
木を彫るんじゃなくて、
木の中に埋まっているものを
掘り出してやるんです
とか騙っているものがありました。
# 言わされているだけかも
海馬に残る幻影には、夏目漱石と太宰治が浮かびましたが、G先生のおかげで夏目漱石がヒットしました。
「なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。
あの通りの眉や鼻が木の中に埋まっているのを、
鑿と槌の力で掘り出すまでだ。
まるで土の中から石を掘り出すようなものだから
けっして間違うはずはない」
この部分が夏目漱石の創作なのかどうかは知りませんが、運慶の話を明治時代に書いた体裁になっています。
似たような話は、もっと古いものがあります。
ミケランジェロ(15世紀)です。
ミケランジェロ名言(英語も)彫刻家の言葉 名言+Quotes
私は大理石の中に天使を見た。そして天使を自由にするために彫ったのだ。
I saw the angel in the marble and carved until I set him free.
ミケランジェロ名言(英語も)彫刻家の言葉 名言+Quotes Page 2
どんな石の塊も内部に彫像を秘めている。それを発見するのが彫刻家の仕事だ。
Every block of stone has a statue inside it and it is the task of the sculptor to discover it.
古いイタリア語でG先生に聞けば、これの真偽にまつわるエトセトラも出てくるとは思いますが、ごみためまんのイタリア語リョクは、昔のジローラモのNHKイタリア語講座レベルのため、相当時間がかかると思われます。
# グラッチェ、マンジャーレ、ボーノ、チャオ、プレーゴ!しかわからん
ちなみに漱石の創作ではなく、運慶が本当に「木の中に埋まっているものを・・・」云々言っていたとすると、彼は13世紀の人ですので、ミケランジェロよりも前ということになります。
するとそれが海外に伝わって、ミケランジェロがパクった可能性もなくはないわけです。
いやいや、運慶自信ももっと前の名言を繰り返していただけかもしれません。
いずれにしても、この「木の中に埋まっているものを・・・」の話は、学のないごみためまんですら、約20年前すでに、
みなさん、
システムの仕様というのは、
木の中に埋まっている仏を掘り出すがごとく、
自然に決まるべきものなのです。
妥協や打算の泥粘土で作るものではありません。
などとパクっていたくらいですので、この創作ポイ名言ポイ何かを偉そうに騙るのはやめておいた方が良いです。
それでは、
続きはCDで~。(©菊水丸)