大型になればなるほど平面だとまずい気がします。
20世紀までは、内側に有害物質を塗りたくった割れやすいガラス製の真空管を用いた表示デバイス(CRT)が主流だったわけです。画面からは常時強力な紫外線を発生させ、背面には高電圧源、周辺には異常な磁界を張り巡らせ、ユーザを著しい健康被害のリスクに晒していたわけですな。
# ものは言いようとはこういうことか。
CRTでも表面が平面なものもありましたが(トリニトロンとか)、基本は曲面でした。それも、目玉から見れば凸面になっており、今から考えればありえないことです。
さて。
映画館のスクリーンを凹面にするのは、投影の都合のような気もしますが、眼球の焦点距離とみなし無限遠の距離(←専門的になんていうのか知らんけど)を考えれば、昨今普及してきた大型ディスプレイも平面ではまずい気がします。
平面ディスプレイだと50インチで3mくらい離れても目玉は相当疲れると思いますけどねぇ。
凹面にしてしまうと、ディスプレイの前に複数人で並んでみるときに困るのも確かです。
PC用のディスプレイは大型の割りに一人で使うことが多く、かつ画面の端々を眼で追いかけることも多いので、凹面にすべきだとおもいますね。目玉の負担を低減することができる気がします。
家庭用の大型プロジェクタなんかはプロジェクタ側で平面に投影することを前提にしているのか、スクリーンで凹面になるものはあまりみかけませんねぇ。
まぁ網膜投影型が普及してしまえば、どうでもいいのかもしれませんがね。
(2014.08.21追記)
価格.com – LG、曲面型IPSパネルを搭載した219ウルトラワイドモニター
やっと曲がったディスプレイの市場が立ち上がってきそうです。
つぎは、「買ってから曲げられる」ディスプレイ待ちですな。
(2017.08.16追記)
撮像素子も局面の方が有利です。
わけのわからないレンズの組み合わせの苦労が減らせるので。
思い出してください。インゲンの網膜は平面ではなく局面です。