まじめに知りたい人は数学ボーイでも読んで勉強してください。
先日、小学生の算数試験問題について
かける数とかけられる数の区別を強制する教師がいるというような話題で・・
そんなもんどっちからかけても結果が同じなのに、「かける」と「かけられる」の「考え方」を強制するバカな教師がいたもんだ。
数学だったらどっちでも同じなのにね?
と嘯く困ったおっさんを見かけました。
スカラーで四則演算が可換性をもつことは子供でも知っています。確かにね。
しかし算数のレベルでも、乗数と被除数は概念的に区別しないと、あとでこの困ったおっさんのように、「数学の基礎がわからないシト」に成り下がってしまうでしょうね。
ここではあえてあまり適切でない例を挙げておきます。
1人に3本ずつの鉛筆を配ります。5人に配ります。
鉛筆は合計何本必要ですか?
答え:15本
3本かける5人です。
3人かける5本ではありませんね?
むやみに入れ換えたら意味が全然違ってきます。
抽象的な「数」でしか考えられないシトは困った人なのです。
この適切でない例も、実業では重要な視点です。よく似た別の例です。
・300個ずつの商品を500箱にいれて納品する
・500個ずつの商品を300箱に入れて納品する
商品のどちらも合計15万個で同じです。しかし箱の数も違えば運び方も変わってきます。
それがわからない人はこの手の現場仕事の管理はできないでしょうね?
さて、可換性のある演算しかしらない哀れなシトにお知らせです。
ベクトルや行列、それにテンソルでも、積に可換性はありません。
たとえば行列A,Bについて、ABとBAが同じにはならないです。なる場合もあります。A,Bの値がある条件を満たしておれば。
ベクトルや行列って、高校で教えなくなったんですかね?
このエントリもそうですが、「自分が知っている範囲だけで物を騙ってはいけない」という教訓でしょう。