不定期ウィークリィFYI:新NISA用口座を旧NISAとは完全に別口で開設できる、は現状ウソ

以下の説明がすべてのような気がします。

新NISAとつみたてNISAは併用可能ですか?別の証券会社でできますか? (toushikiso.com)

別の銀行やネット証券で新NISA口座を開設する場合は、現在ご利用いただいている地方銀行に「勘定廃止通知書」を請求して、2024年以降のNISA口座を解約する必要があります。「勘定廃止通知書」を請求しない場合、新NISA口座は地方銀行で開設されます。

↑旧NISAの枠をそのまま残して、新NISAの枠を追加できるという話は正しいようです。

ただし、旧NISAと新NISAを別の証券会社で、というわけにはいかない設計のようです。

テレビやラジオや動画などで、「新NISAは完全に別の精度なので、まったく新規に始めることができます」という説明が聞こえてきますが、そもそも旧NISAの口座を持っていると、新NISAの口座は自動的に開設されます。同じ証券会社で。

例えば以下のような曖昧な文章で説明されています。

【2/22情報更新】2024年からの新NISA制度について | 楽天証券 (rakuten-sec.co.jp)

現在、他の証券会社でNISAを利用しているが、2024年から楽天証券で新NISAをはじめるにはどうしたらいいですか?

2024年から楽天証券で新NISAを利用するには、NISAの金融機関の変更手続きが必要です。

【金融機関の変更手続きが可能な時期】
■現在開設している証券会社のNISA口座で、2023年の非課税投資枠を未利用のお客様
2023年のNISA口座を楽天証券に変更していただくと、2024年から始まる新NISA口座は手続きなしで自動的に開設されます。今年から楽天証券のご利用をご検討ください。
すぐに手続きが可能です。
なお、2024年から楽天証券のNISA口座のご利用を希望されるお客様は、2023年10月1日から金融機関変更の受付を開始いたします。

■2023年の非課税投資枠ですでに投資をしているお客様
2023年10月1日から金融機関変更の受付を開始いたします。

→『2024年から楽天証券のNISA口座のご利用を希望されるお客様は、2023年10月1日から金融機関変更の受付を開始いたします。』

→『2023年10月1日から金融機関変更の受付を開始いたします。』

何が言いたいかというと、旧NISAの口座を持っている人は、「完全に新規で新NISAをはじめることはできない」ということです。今年の10月以降に手続きが必要です。