塩素系と酸性系の洗剤を混ぜたら危険、というなんとかの一つ覚えの話ではありません。
それぞれ単体でも危険な薬品なのです。
塩素系、ブリーチやハイターのラベルには注意事項が書いてあります。
使用後は流し台に流水を30秒流せ、というような注意書きです。
風呂洗い用の洗剤、界面活性剤オバケみたいなものにも同様の注意書きがあります。
ほとんどの洗剤は、水で数十秒流す必要があるのです。
ハイターを排水溝に撒いたまま一晩置いたり、浴槽をサーっとシャワーの水で流すだけの不精者には、家族の体調不良という報いが待っています。
そりゃ塩素や界面活性剤がお家の中の空気に充満するからです。
目が痛くなるほどなら、気づくことができますが、そうでない場合は就寝中に、たっぷり吸い込んで、喉や鼻にダミジを確実に与えるでしょう。
そもそもですが、危険な洗剤の注意書きには、使用時に換気しろと書いてあります。
洗剤は空気中に飛んだりしない、と理解している人は、小学校の理科からやり直した方が良い気がします。
ごみためでは、小児喘息患者の増加のうち何割かはこの手の問題だと睨んでいます。
呼吸器の弱い子供の親は、やたらカビに神経質になるわりに、カビキラーを塗ったままの浴室で入浴したりします。
流し台も、同様です。
生ゴミの匂いで喘息が悪化する話は聞かないですが、ハイターの蒸気なら、健康な人でも気管支をやられます。
洗濯用洗剤や柔軟剤、漂白剤も同じです。
すすぎでわずかな水をケチって、鼻炎が悪化するのはなんとも間抜けです。
騙されたと思って、食器を洗った後の流し台、浴槽を洗った後のお風呂、サンポールで洗った後のトイレ、水を30秒程流す癖をつけてみてください。
トイレはもう一回水を流すだけです。
換気も忘れずに。
朝だけ鼻の調子が悪い、寝かしつけた子供が咳き込む、それはあなたが家の中に薬品を撒き散らしていることが原因かもしれません。
洗剤は薬品、それもかなり人体に有害です。
化学物質過敏症とかいうものとは、かんけいありません。
ただたんにだれにとっても危険なのです。